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★GW特集② オサマ・ビン・ラディン強襲作戦が暴露したステルスブラックホークの正体




Five years ago today the raid that exposed the Stealth Black Hawk helicopter

May 02 2016 - By David Cenciotti



オサマ・ビン・ラディン強襲作戦はMH-Xステルスブラックホークヘリコプターを暴露する結果になった。

  1. 2011年5月2日にオサマ・ビン・ラディンが殺害されたアボッターバードから届いた最初の写真には誰も見たことのない光景が写っていた。米海軍シールズ隊員が「海王の槍」作戦で使用し墜落したヘリコプターはいかなる機種とも違うようだった。
  2. 水平安定板とテイルローターは形状と取り付け位置もブラックホークとは異なり、テイルローターに異様なカバーが付き、ステルス性を意図したようだった。また騒音低減装置に装甲板がついていた。
  3. 尾部の残骸から筆者は機体全体像を想像してみたが、完全なステルスヘリコプターは相当の改装を受けレーダーから写らないようにしているのか、少なくとも低騒音に改造してあるのかと思った。
  4. 若干の想像力を働かせ、現場に残ったエンジンシールド、ローターカバー、メインローターのブレイド(回転速度を下げて静音効果を狙っていた)、RAM(レーダー吸収素材)塗装、直線を基調とした機体構成で現場で米海軍シールズチーム6が破壊しようとして残った残骸からAviationGraphic.com所属のアーティスト、ユゴ・クリスポニの助けを得て、「ブラック」ヘリコプターの想像図を作った。(上参照。結果はMH-60ブラックホークの改装型というよりS-76に似ている)
obl-raid

  1. その後若干の情報が浮上し、ブラックチョッパーの姿が見えてきた。2015年にショーン・ネイラーが著した「容赦なき攻撃」“Relentless Strike”がMH-Xの開発経緯で新しい詳細情報を紹介している。
  2. ネイラーの著書によれば強襲作戦に投入されたステルスヘリコプターは試作機でブラックホークをレーダーに映りにくくする構想の産物だった。機体はネヴァダのエリア51で第160特殊作戦航空連隊 SOAR がテストしたが、計画は打ち切りになっている。製作された二機は一定の条件では標準型MH-60よりも機体制御が改装により難しいと判明した。
  3. それでもパキスタン強襲作戦の成功を受けて計画は明るみに出て、2014年7月4日「ナイトストーカー」隊が「新型の」MH-Xに搭乗しシリアへ飛び、人質のアメリカ人ジャーナリスト、ジェイムズ・フォーリー他をISISから奪還する作戦(結果は失敗)にも投入されているという。ただしこの件は確認がとれていない。■


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