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Air Force Fighter Jets Will Control Drones
KRIS OSBORN
Friday at 5:14 AM
無人機多数が戦闘機と一緒に飛行して偵察、武器輸送、電子戦、目標補足で支援を提供する日が来そうだ。
- 米空軍科学主任によればF-35パイロットが無人機編隊を統制し、機体の周りを飛行させながら敵探知、偵察、目標捕捉を行わせるようになる。
- 現時点では無人機の飛行経路、センサー操作、兵装放出は地上で操作しているが、将来は戦闘機のコックピットで無人機の制御が可能になるとグレッグ・ザカリアス博士がScout Warriorの取材で述べている。
- 「自律性と人工知能で無人機の価値もあがります」という。
- 実現すればミッション概念、柔軟性、効果が大幅に引き上げられ、ジェット戦闘機のミッションで兵装、センサー、目標捕捉技術が今より多く利用可能になるとザカリアスは述べる。
- 例えばプレデター、リーパー、グローバルホークの各無人機が送るリアルタイム画像がF-35のコックピットで見られれば戦闘機パイロットは目標捕捉や戦術データ処理を迅速に行える。変化が速い戦場環境で処理が早くなれば大きな差が生まれる。
- 「現場からは『ミサイルをもっと多く搭載しないと防衛網を突破できない。EW対抗措置のペイロード余裕がない』との声は必至でしょう」とザカリアス博士は述べ、「高出力マイクロウェーブ技術はゆくゆく専用機材を必要とするはず。問題はパイロットへの過重な負担をどう回避するかです」
- 敵の防衛線やハイリスク地帯で無人機を先行させれば防空体制があらかじめ把握できパイロットの負担を減らせる。
- 「決定支援機能がコックピット・地上双方で使えるほか自律運航のシステムが利用可能になります。例えばウィングマンとして兵装を搭載するとか、ISRを実施するとか、あるいは局地防衛が可能になるでしょう」
- コンピュータ技術の向上で「人工知能」が実施できる任務内容が急速に変貌している。なかでもザカリアス博士が「意思決定支援」と呼ぶ分野で変化が大きい。これは情報の解釈、整理、解析、通信でマシンが大きな役割を果たすことで、人員は個別タスクすべてを担当する必要がなくなる。
- この技術の初期段階がF-35のコックピットで「センサー融合」の名称で取り入れられている。こレはエイビオニクス技術と機内コンピュータにより瞬時に各種センサーの情報を統合してパイロットに表示するもので、パイロットは多数の画面を逐次眺める必要がなくなる。
- さらに技術進歩でパイロットが無人機編隊を制御し各種任務を実施させることが可能となるはずだ。センサー操作、目標捕捉、兵器輸送や電子戦機能が想定される。
- 現時点では無人機一機の操縦には複数の人員が必要だが新型アルゴリズムによる無人機自律運用ではこの数字は大きく変わるだろう。ザカリアス博士は近い将来に一人で10機あるいは100機の無人機を運用する可能性を説明してくれた。
- アルゴリズムの進歩でプレデターやリーパーが戦闘機と編隊飛行し、地上からの指示管制が不要になる日が来るという。
- 地上装備では想定外の事態進展や移動目標に対応した迅速な修正がアルゴリズムで不可欠だが、飛行誘導アルゴリズムの構造は単純で実現は十分可能性がある。無人機に設定済みの地点「ウェイポイント」を経由しての飛行をプログラムするのは十分可能だ。
- だが空でも予想外の事態、障害物の発生や戦闘状況は簡単に変化するとザカリアス博士は言う。
- 「一番難易度が高いのは地上のロボット装置です。これは本当に厳しい。これに対して空は基本的に解決策が見つかっている環境と言えます。問題は脅威がこちらに向かってくる時にどう対応するかです」
- そのため、科学陣は自律性をさらに高めた無人機によりレーダーを欺瞞し、脅威対象を探知し、目標捕捉を迅速に独自に行うなどが可能になるプログラムの実現に向けて努力を重ねている。
- 「単なる誘導制御の域を超えた戦術実行を目指します」とザカリアス博士は述べた。
- 演習やシミュレーションを通じ空軍は自律運用技術を高度化しようとしている。
- 「多様な帯域を使ってリアルタイムでビデオ画像を送っています。搭載するプロセッサーのスマート化で学習を積み重ね、大きな効果を発揮します。
- 例えばコンピュータ技術、自律運航、人工知能の発展で無人機は特定地点の上空で特定の目標を特定の時間で捕捉することが人の手を借りずに可能になるだろうとザカリアス博士は言う。
- 「画像処理、パターン認識技術で目標を探知し信号を送ればそれで終わりです。『30秒前に何か見つけたからビデオを見てくれ、今から送る』なんていわなくてもいいわけですよ」
- 米陸軍はヘリコプターで有人無人機材の一体運用に成功しており、アパッチ、カイオワの乗員がUASの飛行経路やセンサーを操作している。陸軍によればこの方式はアフガニスタンで効果を発揮しているという。
- 空軍上層部によれば新型爆撃機となる長距離打撃爆撃機LRS-Bは有人操縦、無人操縦の双方に対応する機体になる。
- 海軍長官レイ・メイバスは海軍仕様のF-35Cは最後の有人戦闘機になると発言し、自律飛行とアルゴリズムの発展を理由としている。空軍から同様の発言はまだ出ていないが、空軍がこの分野に関心を有しているのは明らかだ。また2013年9月に空軍はボーイングとともに無人のF-16ファルコンの超音速飛行にティンダル空軍基地(フロリダ)で成功している。離陸、飛行、着陸を全部無人で行っている。■
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