中国を意識していないとの長官発言ですが、どう見ても中国のなりふりかまわぬ海洋進出があるからこそ米国も各国との協力同盟体制を堅持しているのでしょう。思えば中国が自らまいたたねがインド太平洋の安全保障の強化となり秩序を守る側(西側)と秩序を打破する側(中国等)の対立につながっているのではないでしょうか。
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US Open to Sharing Catapult Replacement Technology with India: Carter
電磁式航空機発艦システムのシャトルが海軍航空システムズ本部のEMALSテスト施設で準備を整えている。マクガイヤ-ディックス-レイクハースト共用基地(ニュージャージー)にて。The (Navy photo)
アシュトン・カーター国防長官は11日、新型空母離着艦装備のインドへの技術供与を言及した。最新の空母USSジェラルド・R・フォードに搭載されている装備だ。
- 「インド海軍と協力しインドの次世代空母への搭載を考えている」と長官は訪印初日にインドとの防衛協力強化の事例として語っている。
- 「インドは平面航空甲板方式空母への切り替えを図っている」と次期空母の艦形についてカーター長官は述べている。またフォードで採用した装備には「運用航空機の重量などで利点がある」とし「インドと技術共有を進めたい」と発言した。
- 新型空母フォードは建造費の超過問題や離着艦方式での技術問題もあり就役が二年超も遅れているが、高性能拘束ギア(AAG)による着艦と電磁航空機発艦システム(EMALS)を採用して従来の蒸気式カタパルトを廃止する。
- EMALSはジェネラルアトミックス製でフォード(CVN-78)に続いて就役するUSSジョン・F・ケネディ(CVN-79)でも採用する。
- カーター長官は報道陣に技術供与および長官がいう「戦略的提携」の高度化をUSSブルーリッジ米第七艦隊旗艦の艦上で言及した。ブルーリッジはゴアへ寄港中。インド国防相マノハル・パリカーがカーター長官に随行しブルーリッジへ乗艦した。カーター長官はインドとの国防技術共有と共同生産についてニューデリーで火曜日の関係者会談の後で発表する予定になっている。
- カーター長官はインドとの防衛協力の強化および米主導の軍事演習へのインド軍参加は中国を意識したものではないと述べた。
- 「この地域での米側姿勢は対立をねらうものではない。過去70年間の秩序の元で平和と安定が守られてこそインド、中国ともに経済面社会面での奇跡的な発展が可能となっているのだ」
- インドはINSヴィクラントを初のインド国産空母として建造中。就役中の空母は二隻あり、INSヴィラアト(旧英空母ハーミーズ)とINSヴィクラマーディティヤ(ロシアのキエフ級を改装)だ。このうちカーター長官はヴィクラマーディティヤに乗艦する予定。■
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