Asia's Biggest Air Show Set To Open in Singapore
By Wendell Minnick2:57 p.m. EST February 9, 2016
TAIPEI — アジア最大の航空ショーが2月16日からシンガポールのチャンギ展示場で開催される。商用機、軍用機の双方でアジア、北米、ヨーロッパの最新鋭機が展示される。
- ロッキード・マーティンはF-35ステルス戦闘機とF-16中途改修機(MLU)を出展する。韓国、台湾、シンガポールがMLUを発注しており、ノースロップ・グラマンのSABR(拡張可能機動ビームレーダー)を搭載する。SABRはアクティブ電子式スキャンアレイレーダーの一種だ。
- アグスタウェストランドーフィンメカニカは電動ティルトローター技術の実証機プロジェクトゼロを展示する。最初に2013年パリ航空ショーで公開されている。
- Defense Newsはショー事務局に頭角を現してきたソウルADEX、エアショーチャイナ(珠海)との違いを聞いてみた。事務局はシンガポールは依然としてアジア最大規模であり、世界有数の航空宇宙、防衛装備の展示会であると主張。2018年までに防衛予算はアジア太平洋全体で19パーセント伸び、6.120億ドル規模になると関係者は述べた。
- 「アジア太平洋諸国では急成長を背景に国家予算を装備調達と研究開発に重点的に配分しており、この地域は防衛装備品の主要市場になっただけでなく国防技術の革新や実用化で中心的な場所になっている」
- シンガポールショーの特徴として東西の軍用機が多く出展されることがあり、F-22ラプター、F-16、F-15、V-22、C-17グローブマスターIII、AH-64D攻撃ヘリ、韓国のブラックイーグルス所属のT-50B、ダッソー・ラファール戦闘機、マレーシア所属のSu-30MKMが見られる。
- 「当ショーでは各方面と連携し、エアバス、ベルヘリコプター、ボーイング、ボンバルディア、エンブラエルなどと最大限の機種ラインアップを展示します」とショーの広報資料はうたっている。「来訪者はビジネスジェット、商用機、、軍用機、輸送機から軍用ヘリ、民間ヘリ、さらに無人機まで各種機体を直接見ることができます」
- UAV分野ではイスラエルのヘルメス450とヘロン1、アエロヴォイロンメントのUAVと支援装備、エイジアンエアロスペースコンゴロメレイト、中航技进出口有限责任公司(CATIC)、ジェネラルアトミックス・エアロノーティカル・システムズ、インシティトゥパシフィック、ノースロップ・グラマン、SCHIEBEL、STエンジニアリング、UAVファクトリーLtd、アンマンドインテグレイテッドシステムズが出展するとみられる。
- CATIC含む中国企業が多大な関心を集めるだろう。西側アナリストの観点では中国の進める軍事装備近代化と海洋進出が域内の防衛装備調達とくに新規性能要求を引き上げている原動力だと映る。
- CATICは今年もシャーレとブースを設けるが、自社でブースまで構える中国系企業はす少ない。CATICは国営企業で航空防衛関連、民生製品の輸出販売を行っている。中国航空工業集団の傘下企業である。
- その他中国関連出展社にはDornier Seawingsがあり、ドイツのドルニエと中国に企業(社名不明、ともに江蘇省無錫市)の合弁企業である。同社は水陸両用機で多用途のシースターを展示する予定で、沿岸監視、巡視、緊急医療搬送、捜索救難、密輸防止、災害救助に活用できるという。中国政府は南シナ海進出に伴い、飛行艇への関心を強めている。
- Defense Newsは専門チームを派遣しショーを取材する。
- ショーの主催はイクスペリア・イヴェンツ社で、会場は同時に各国の航空業界にとって重要な商談の場になる。ショーの詳細については主催者ウェブサイトを参照されたい。■
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。