ますます中国軍は米軍と同様の装備を開発しています。その性能は疑問ですが、技術優位性が米国からすり落ちていく構図が見えてきます。
Possible J-16 EW variant makes its first flight
Richard D Fisher Jr, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly
23 December 2015
A new electronic warfare variant of the SAC J-16 reportedly first flew on 18 December 2015. Source: Via Chinese Internet
瀋陽飛機工業集団J-16双発戦闘攻撃機で電子戦(EW)用改修型と思われる新型機が12月18日に初飛行した。実戦化すれば人民解放軍空軍(PLAAF)に効果的な攻撃能力が加わる。
- 新型機の写真が中国国内軍事専門インターネット記事にあらわれ、12月21日には中国で人気高い鳳凰網Ifeng.comで映像が公開されている。機体で一番目立つのは両主翼端についたポッドでE/A-19Gグラウラー電子攻撃機が搭載するノースロップ・グラマン製AN/ALQ-218戦術ジャミング受信機と類似している。
- J-16EW試作機には胴体搭載機関銃や赤外線捜索追跡システム(IRST)が見られないが、J-16はロシア製スホイSu-30と外観が似ており、主翼・胴体には最大10箇所のハードポイントがあり、各種装備やアクティブジャミングポッドを装着する。
SAC製電子戦用途J-16の翼端にある戦術ポッドはノースロップ・グラマン AN/ALQ-218戦術ジャミング受信機と似ているのがわかる。(鳳凰網から転載)
- 人民解放軍は電子戦ポッドを三型式開発していることが判明している。まずEDOコーポレーション製AN/ALQ-99と寸法が似ている受信送信用装備を西安飛機工業公司のJH-7戦闘攻撃機に搭載したのが2007年に確認されている。これより小型のKG600ポッドもJH-7に搭載され、KG300がこの輸出仕様といわれる。
- J-16電子戦用機体はE/A-18Gと同様にPLAAFに遠距離からの攻撃能力を提供しつつ敵防空網から逃れることを可能にするものだろう。
- J-16EW開発で空母搭載型複座J-15Sにも電子戦型が生まれるのではないか。.
- 中国国内の解説ではグラウラーと同様にJ-16にアクティブジャミング能力が付与されることでPLAAFはこれまで陝西Y-8輸送機を改造した脆弱な電子支援機への依存が減らせるだろう。
- 2014年にアジア某国の見解では2020年にJ-16は100機が配備されると見ていたが、EW型の登場でこの数は更に増えそうだ。■
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