今週北京で開かれる軍事パレードに首脳が参加する国は西側の基準から見て「あれ」なところばかりですが、国連事務総長が参列するというのはどう考えても価値判断を疑わられる決断ですね。それはいいとしてハードウェアでどんなものが出てくるのか「チャイナウォッチャー」には興味が尽きないようです。
Big Week for China Watchers
中国ウォッチャーが注目すべきイベントが今週にある。木曜日に人民解放軍が日本降伏70周年を記念した大規模軍事パレードを実施する。
パレードと平行して台湾からはスプラトリー諸島での軍事施設工事が完了次第中国が南シナ海で防空識別圏ADIZを宣言するとの観測がある。
PLAはパレードで最新兵器を展示する見込みで、銃火器、ミサイル、戦車から戦闘機など500点が現れるとCNNは見ている。その中で注目に値する装備は以下のとおり。
戦闘機
中国による第五世代ステルス機成都J-20双発戦闘機、瀋陽J-31双発多用途攻撃危機、J-18垂直離着陸機の登場が予想される。このうちJ-20は長距離機でF-22を盗用した設計と伝えられている。就役は2018年の予定。J-31は輸出も視野に入れた多用途機で2019年に第一線に配備される。J-18は航空母艦用に開発された垂直離着陸機だ。
弾道ミサイル
パレードに初登場すると見られるミサイルには東風DF-15B短距離弾道ミサイル、DF-16およびDF-21C中距離弾道ミサイル、DF-26中距離弾道ミサイル、DF-31AとDF-5Bの大陸間弾道ミサイル、DF-10対地攻撃巡航ミサイルがあるとJane'sは伝えている。今月に入りPLAが液体燃料型DF-5Bを開発中との観測が浮上している。同ミサイルはこれまでで最長の有効射程を有するといわれ、地球上いかなる地点も攻撃対象にできるといわれる。
対潜哨戒機
日本、台湾と領土をめぐり対立中の中国にとって海上監視機の役割がこれまでに増して重要になっている。米軍はP-3CからP-8Aポセイドンに機種転換中であり、日本も国産P-1を各国に売り込む構えだ。そこで中国が陝西Y-8/Y-9対潜哨戒機をパレードに加わるか注目だ。同機はソ連時代のアントノフAn-12四発機を原型とする。■
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