Boeing Bullish On Near-term Future for F/A-18, F-15 Upgrades
Jun 15, 2015 Jen DiMascio | Aerospace Daily & Defense Report
米議会も微力ながら後押しすることもあり、ボーイングは自社戦闘機各型の輸出に強気の見通しを示している。
- 一年前はF/A-18生産ライン(セントルイス)の見通しは不透明だった。ペンタゴンの発注は先細りで、米海軍は2016年度の調達予算要求を再度見送っていた。
- ただし海軍は議員に対してF/A-18は高い優先順位事業ながら予算未計上であると伝え、上下両院の国防委員会4つがそろってスーパーホーネット12機程度の追加調達を提言した。さらにEA-18Gグラウラー追加調達で海軍が一年前に要求していた電子戦強化の穴埋めを画策する委員会もある。
- 「このことからもう一回出番があると確信できるようになりました」とクリス・レイモンド Chris Raymond (ボーイングディフェンス・スペース&セキュリティのビジネス戦略担当副社長)は語り、海外発注があれば生産ラインは2019年まで維持できるという。.
- もう一つの課題は米海軍があと何機必要とするのか内部分析を終えることだとレイモンドは指摘する。同機の稼働状況を見て、予備機材や不足機数から判断せねばならない。
- ボーイングはデンマークでの戦闘機選定に勝てると見ているが、同国の国政選挙結果を待たねばならない。ジェフ・コーラー Jeff Kohler (ボーイング、国際営業担当副社長)によれば同社は同国の評価部門と会い、9月ないし10月に選定結果が判明するとわかったという。
- ボーイングはF-15にも米国内、国際市場双方で需要があると見ている。米空軍は今後5年間で数十億ドル単位の性能改修を企画しており、F-22やF-35と相互交信できることも目指している。
- 日本にはF-15が200機以上良好な状態で配備されており、やはり通信能力で改修の需要があるとレイモンドは述べる。韓国もF-15改修を目指し、おそらくAESAレーダーあるいはその他デジタル性能の向上が内容だろうとする。.
- その他、C-17が合計8機各種生産段階の状態で社内に残っている。そのうち一機は「国名不詳顧客」に売却できたとレイモンドは言う。2機はオーストラリアに売却される。残る5機をめぐり同社は複数の顧客と商談中だ。コーラーは今年第四四半期までに5機全部を売却できる見込みだという■
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