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ロシア>西側への苛立ち? 空中、海上での事故未遂事件が増える


ロシアによる示威的な行動がエスカレートしてきましたが、いつか本当に衝突事故にならないか心配です。ロシアという国は極めて外国からの攻撃を恐れる国ですので、ロシア人の中には説明の付かない恐怖心があるのかもしれませんが、一方で西側を排除したい妄想も強まっているようですね。

Russian Su-27 Fighters Intercept US RC-135 Intelligence Aircraft

by RICHARD SISK on JUNE 12, 2015

FILE PHOTO -- The RC-135U Combat Sent, located at Offutt Air Force Base, Neb., provides strategic electronic reconnaissance information to the president, secretary of defense, Department of Defense leaders and theater commanders.  (U.S. Air Force photo)

5月30日に黒海上空でロシアのSu-27フランカー戦闘機が米情報収集機に危険なほど接近したとペンタゴンが6月12日に発表した。
  1. 主任報道官スティーブ・ウォーレン陸軍大佐はロシア機がRC-135の上空を二回通過飛行していると発表した。一機目は国際空域において両国が普段から行う「プロとしての」迎撃パターンだったという。ただし二機目のフランカーは「プロらしからぬかつ不適当な」通過飛行を行ったという。
  2. 2機目のフランカーは背後から近づき、危険なまで接近してRC-135の下部をすり抜けた。「この接近飛行の意図は不明だ」とウォーレン大佐は論評した。
  3. 5月30日の出来事は米ロ海軍関係者が恒例のナボリにおける「1972年公海海上及び上空での危険事態回避合意事項」の見直し(INCSEA)を行う中で発生している.
  4. 国防関係者によれば「会合では最近の迎撃行為や空中接近事例並びに海上での事例を取り上げ、INCSEAで合意済み原則の見直しを行った」とのことだが、5月30日の事案が討議の内容だったかは不明だという。
  5. 会合は米ロの航空機・艦船の衝突あるいは事故の予防方法を検討するのが目的で、開催は前回2013年11月のサントペテルスブルグ以来となった
  6. ロシアによる空のいやがらせが増えているのは米国とNATO軍が大規模な演習を黒海で展開していることにも関連がある。演習はBaltops 15と呼ばれ、B-52三機が米本土から英国に展開され、演習に参加した。
  7. 今回のRC-135機への接近飛行は別のSu-24がクリミア半島近くで駆逐艦USSロスにつきまとったのとほぼ同時間に発生した。
  8. 米海軍は6月1日にビデオ画像を発表し、ロシア機が低空水平飛行で同艦上空を2回通過している様子を公開した。.
  9. ロシア国営通信からは同艦が不遜な行動をとったため黒海から駆逐したとの誤った報道が出ている。しかし米海軍はこの報道を否定し、画像を公開した。
  10. 5月30日のRC-135とSu-27の事件はロシアが黒海上空で米偵察機を力ずくで脅かそうする二回目の事例となった。
  11. 4月7日にSu-27一機が危バルト海上空を飛行中のRC-135に険なほどの距離で接近し、ペンタゴンは「危険かつ無鉄砲」と非難している。.米政府は同事案を外交ルートで非難している。このSu-27はRC-135から20フィートの地点を飛行した。
  12. 米国はロシア軍部隊の情報集活動も強化しており、ロシアのバルト海飛び地領土のカリニングラードが情報活動の主要対象だと言われる。ロシア報道ではイスカンダル短距離核兵器運用可能ミサイルをカリニングラードに搬送済みとしている。
  13. 危険な空での接近飛行や駆逐艦への嫌がらせに加え、ロシアの長距離核運用可能爆撃機がヨーロッパや北アメリカでの飛行回数を増やしており、軍事関係者は露による核示威行動と見ている。.
  14. ヨーロッパリーダーシップネットワークによる報道では「2014年のロシア対西側の危険な瀬戸際軍事接近行動」でロシア戦闘機が米国やNATOの偵察機に対する嫌がらせをする事案が増えており、艦艇上空通過飛行は「爆撃ミッションの模擬演習」だという。.
  15. 記事では「相当の範囲に及ぶ各地で領空侵犯、緊急スクランブル、かろうじて回避出来た空中接近、海上での接近、模擬攻撃その他危険な行為が日常的に発生している」と評している。■

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