これでは海軍と空軍が共同開発を最初からあきらめているのはしかたないですね。空軍の発想は制空権の確保に絶対有利なずば抜けたステルスを目指し、当然速度は重視、ということはF-22の延長線ではないですか。ステルス性が絶対というのは神話に過ぎなくなると言われるのに、高性能防空体制が完備しているのは広い世界のごく一部だから関係ない、という強気の姿勢なのでしょうかね。
ACC Chief: Stealth ‘Incredibly Important’ For Next USAF Fighter
F-22: USAF
米空軍航空戦闘軍団司令官ハーバート・「ホーク」・カーライル大将 Gen. Herbert "Hawk" Carlisleがステルスは「非常に重要」な性能と空軍が開発を目指すF-Xを指して発言。
- 空軍は系統的手法を実施してリスクを削減するとカーライルは発言。F-35やF-22で新技術のため開発コストが上昇し、導入が遅れたことが念頭にあるのだろう。
- カーライルは空軍は試作と技術実証さらにシステム工学作業を可能な限り重視すべきとも述べた。2月12日空軍協会の航空戦シンポジウム懇談会での発言。
- カーライルによれば空軍は第六世代戦闘機の攻撃能力実現では原点に復帰した方法論を取るという。カーライル他の空軍上層部は第六世代機は単なる航空機の域を出ていると強調。システムを徹底的に洗い出し、通信機能、宇宙活用、スタンドオフ、スタンドインの作戦運用を航空優勢を2030年代でも確保する Air Superiority 2030構想の一貫として実現する。
- ジェイムズ・ホームズ中将 Lt. Gen. James Holmes(空軍副参謀総長、戦略立案担当)も空軍は「第六世代戦闘機構想に一気に移行することは望んでいない」という。
- 空軍がF-X検討に入る中で海軍もF/A-18E/Fの後継機 F/A-XXに必要とされる性能内容を検討中だ。海軍作戦部長ジョナサン・グリナート大将はF/A-XXでは速度とペイロードを犠牲としてまで生存性にこだわらなくて良いとの見解をすでに示している。■
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