民間企業が活力あるところを見せるのは嬉しいですね。ただし、これで失敗すればノースロップ・グラマン(特に海軍向けにグラマン)は戦闘機メーカーとして消滅するかも、というのが業界の見方のようです。F-35で懲りたので次回はJointではなく独自に機体開発をめざす、というのはF-111の失敗の後と同じ展開ですね。「第五世代」機としてのF-22, F-35両機の存在が微妙になりそうです。
Northrop Developing 6th Gen Fighter Plans
By Aaron Mehta6:46 p.m. EST January 21, 2015
LOS ANGELES — ノースロップ・グラマンが「第六世代」戦闘機開発の社内チームを2つ立ち上げた。米海軍と空軍向けを想定し、両軍から情報要求がでていない中で先手を打つ。
- ノースロップの航空宇宙部門社長トム・ヴァイス Tom Vice はこの大胆な動きが見返りを生むと期待。「ノースロップ・グラマンは次世代戦闘機競合に参入します」と宣言し、すでに開発主査のもと2チームが社内にできていると強調。
- 空軍、海軍共に次世代制空戦闘機あるいは「第六世代」戦闘機といわれる機体を初期企画中。両軍はF-35では合同開発したが、次回は別個仕様で機体を開発する。
- 海軍はF/A-XX、空軍はF-Xと呼称し、昨年9月に空軍航空戦闘軍団のトム・コグリトア大佐 Col. Tom Coglitore がDefense Newsに対して技術開発開始となるマイルストンAは2018年度早々を予定と発言していた。
- ヴァイス社長はノースロップの目指す機体は超音速、無尾翼機になる可能性が高いとし、従来の機体と大幅に異なる外観になるという。
- 「超音速機で無尾翼構成の機体はまだ存在していないのは実現が難しいからです。でも高性能コンピューターの力を借り、新素材を用いればどうでしょうか。そのため現在進行中の研究が重要で、次世代戦闘機の生産を20年以内に実現します。高度技術が必要となりますね。」
- 同社長は有人操縦をオプションとするほうが同社には難易度が低いと示唆した。
- ヴァイス社長は自信たっぷりだが、ノースロップが攻撃機材メーカーとして生き残れるか疑問視する外部専門家もいる。特に同社が空軍向け長距離打撃爆撃機受注に失敗した場合を懸念している。
- 新型爆撃機はノースロップあるいは競合相手のロッキード・マーティン/ボーイング共同事業のいずれかに発注されるが、その時期は今年の春または初夏と予想される。■
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