シリアへ空爆を拡大したものの、予算の手当ても考えなくてはいけないのが米軍の現実です。そのため同盟各国の参加、負担を今後も働きかけていくでしょう。では日本に対しては何が求められるのか、いつもの受け身より日本から提案していかねばならないのでは?
Pentagon Working With Congress for More War Funding
Sep. 26, 2014 - 05:16PM |
By PAUL McLEARY | Comments
F/A-18EおよびF/A-18Fスーパーホーネットが空母ジョージ・H・W・ブッシュから発進し、イラク国内のイスラム国攻撃に向かう(US Navy)
WASHINGTON — ペンタゴンはイラク、シリアでのイスラム国戦闘員に対する作戦継続のため予算手当を議会に求めている。今のところ作戦は850億ドル戦時臨時予算で実施中。
- 「追加支出を議会に求め作戦を進めたい」とチャック・ヘイゲル国防長官は記者会見で発言している。
- 上院軍事委員会で指導的立場の民主党議員二名カール・レヴィンCarl Levin およびティム・ケインTim Kaine からはペンタゴンにもっと予算を与えてよいとの姿勢が現れている。
- ただし予算議会で問題がないわけでなはい。2015年度予算を通過させる一方でペンタゴンは2016年度予算案を編成中であるが、予算強制削減の効果が完全に出る初めての予算となる。
- ヘイゲル長官の横にすわった統合参謀本部議長マーティン・デンプシー大将からは予算で難航が予想される、なぜなら議会がホワイトハウス、ペンタゴンが共に要求した給与待遇改善案に同意せず、A-10攻撃機などの退役、M1エイブラムズ戦車調達数の削減にも難色を示しているためだと説明。
【これまでの航空作戦結果】
- 一方でデンプシー議長からはホワイトハウス主導でシリア作戦の国際体制が生まれていることを楽観視しているのもうかがえた。
- 合衆国は同盟各国のサウジアラビア、ヨルダン、UAE、バーレーン、カタールとともにシリア国内で40回の空爆を実施し、一方で合衆国とフランスはイラク国内で200回超実施している。
- 「航空作戦ではこれまで20年以上に及ぶ相互運用、調達努力の成果が示されているのであり、地域内同盟各国への教育の効果」とデンプシー議長は延べ、各国は「我が国と同様に精密爆撃により民間人への付随的損害の発生を抑えている」と加えた。
【英国、ベルギーが参戦】
- 同じく金曜日にベルギーと英国が米主導の空爆作戦への参加を表明し、イラク国内のイスラム国攻撃を実施する。ベルギーはF-16を6機派遣し、ヨルダンから運用する。
【第一師団司令部機能がイラクへ】
- 現時点で合計1,168名の米軍人がイラクに駐留中とペンタゴンが発表している。これは今後数週間で1,600名に増える。
- 新たに現地入りしたのは米陸軍第1師団の司令部要員216名で10月から活動を開始する。
- うち138名はバグダッド、68名はエルビル、10名はイラク国防省に配置される。さらに300名が中央軍に派遣され、指揮命令統制機能で軍事顧問活動に当たる。派遣部隊は陸軍中将ポール・ファンク第1師団司令官の指揮下となる■
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