Opinion: Missing Shows Points To Bigger JSF Problems
F-35 reliability is about more than Farnborough
Jul 28, 2014 Bill Sweetman | Aviation Week & Space Technology
F-35共用打撃戦闘機は国際航空ショー二つに出展できなくて良かったのではないか。英米の耐空証明認証機関が改めて安全第一の姿勢を示したことが良かった。
- 出展できなかったことで問題が明らかになった。どれだけ言葉を弄しても6月23日に発生したファン破砕ほどの深刻な事件が単独事象であるはずがない。事故調査の目的は同様の事象が発生しないように教訓をさぐることにある。今回不良を発生させた部品は他の故障を発生したエンジン部品と同じ企業、同じ工具を使って作成している。
- 今回の不良は数か月前に開発室長クリス・ボグデン中将が口にした不満表明の一部だ。「壊れるはずがないと思っていた部品が予想より早く壊れている」とし、この問題を「途方もない規模の改修工事で成果はすぐに得られそうもない」としていた。またJSFの信頼性は「この時点で当然そうなっているべき水準より低く」運用支援費用はこの信頼性問題が解決されないと「うなぎ上り」になると言っていた。
- 同機ではエンジン関連の飛行禁止措置が4回あり(このうち2回が今年6月中に発生)、7月15日には制限付き解除となったものの、上院から2011年に下したジェネラルエレクトリックのF136 代替エンジン不採択の見直し勧告が出ている。
- おなじみのコンサルタント、ローレン・トンプソンはプラット&ホイットニーも顧客に抱え、フォーブス誌上で上記勧告を一蹴しているが、「このような問題はエンジン開発のリスク低減期によくみられる」とし、F135が競合案を退けて採用されたエンジンだと主張する。事実はX-35とX-32の両試作機が発注された際にペンタゴンはエンジン二形式を開発し、量産型を選考すると確認していた。ただ同案は開発費用の節約のため廃案にされたが、F135の方が安価であるという理由だけではなかった。
- P&Wおよびその応援団はエンジン不良の解決に集中すべきであり、第二次エンジン戦争を再発させるべきではない。なぜなら同社及びその支援者が言ってきたことが正しくないとわかってしまうからだ。
- P&W関連のブログは2010年に「代替エンジン開発支持派は全機飛行停止の危険性を緩和するため第二エンジン型式が必要だと言っている。これは恐怖をあおる戦術以外の何物でもない。点検技術が向上し、予後状態管理で問題の早期発見につながり飛行運航に影響を与える要素を緩和することが可能だ」としていた。
- 予測的手法に4年と数十億ドルの予算を使っても今回の事件を予防できていない。F-35B編隊を大西洋横断飛行させるのは無謀だっただろう。ボグデン中将も必要な道具やソフトウェアは実はまだできていないことを認めている。
- F136を葬った一派は競作による節約よりも二形式エンジン採用で総開発費用が高くなり、生産量が減ることで費用が下がる効果が期待できないと指摘していた。ロッキード・マーティンは今後期待される単価の削減(2014年度のフライアウェイ価格145百万ドルが2019年度には97百万ドルになる)の理由は生産量の増加だと主張している。
- F136が消えたことでP&Wは生産量が二倍になると期待した。しかしF136消滅後の調達報告書を毎年見ると価格は5ないし15%増えていることがわかる。またどの報告書を見ても生産量が増えることで節約を想定した案件はないことがわかる。
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- P&Wに独占供給契約を与えることに何のメリットもない。ボグデン中将も同社との交渉がいつも困難であると不満で、同社のコスト削減の実施には消極的だ。
- それでもF136 復活は妥当ではないかもしれない。ジェネラルエレクトリックの技術陣はマジシャンではないし、難易度の高い要求内容への解決策、たとえばF-35Bでは20メガワットの軸出力は挑戦になる。だが、エンジン技術が停滞したままであったことはない。JSFが長い期間就役する前提で、途中でエンジンを更新し、最新の商用機エンジンのコアを利用したF-35A用F-35C用の新型エンジンに変えれば、F135より経済性、性能面で有利になるかもしれない。■
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