F-35s Will Not Fly At Air Tattoo; Farnborough Appearance In Jeopardy
F-35が予定されていたRIAT(ロイヤルインターナショナルエアタトゥー)航空ショーでの国際デビューをできなくなったことが主催者から発表された。
- 主催者によれば7月10日にこの決定がロッキード・マーティン、米英の国防省と協議して決まったという。会期中(7月11日―13日)の同機飛行展示はなくまった。
- 米海兵隊仕様のF-35B3機と英軍仕様のF-35B1機は現時点で米国を出発していない。.
- 7月3日にペンタゴンからF-35全機の飛行停止措置が発表されており、4機は大西洋横断飛行ができなくなっていた。
- ファーンボロ航空ショーでの展示はまだ可能性が排除されていないが、ますます困難になっている。また機体展示がなくなったため、エアタトゥー会場で予定されていた英国防相フィリップ・ハモンドの訓示も中止となった。
- 中止決定と並行しF-35開発室長クリストファー・ボグデン中将がフェアフォード基地で報道陣に背景説明をしている。中将は各機を英国へ飛来させる可能性に期待している。
- 「現時点で耐空証明認証機関から証拠提出を求められており、現在それに対応中。昼夜連続で安全な飛行が再開できるように努めている。米国と英国の各機体はパックス・リバーに駐機中で最後のぎりぎりまで飛.
- 飛行停止措置はF-35Aでエグリン空軍基地から離陸前に火災事故が発生したため。ペンタゴンから7月3日付で100機を超える全機の飛行停止命令が発出された。
- 「新型軍用機の開発で遅延が発生するのは珍しくありませんが、エアタトゥーはロッキード・マーティン、米海兵隊、米国防総省、英国防省と一緒にショー出展のためフェアフォードまで同機を移動させようと努力してきました。残念ながら今回は時間切れです」(ショーのCEOティム・プリンス)
- 英国防省はパイロットと機体の安全を最優先に考えていると発表。「ライトニングIIがエアタトゥーにあわせ英国に飛来できないのは残念ですが、エンジン異常問題の原因調査が完了するまで大西洋横断飛行を延期するとの今回の決定を全面的に支持します」■
コメント:いろいろな意味で不運と言うか、期待通りにトラブルを起こしてくれるF-35ですが、史上最大の防衛装備での期待外れ、にならないことを祈るばかりです。プロジェクトマネジメント上も教科書事例になるのではないでしょうか。エンジン問題など個別には論評がありますが、全体を見る視点での分析はまだないようですね。ここまでくれば(予定より大幅遅れ)あわてて「デビュー」することにあたふたしなくてもいい気がします。
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