USAF Ready for New Geosynchronous Overwatch
Jul. 27, 2014 - 05:00PM |
By AARON MEHTA | Comments
A Delta IV rocket carrying the first two satellites for the GSSAP program awaits launch on July 25. (United Launch Alliance)
WASHINGTON —米空軍はまもなく新型スパイ衛星を投入し、宇宙空間の監視にあたらせる。.
- 静止軌道宇宙状況把握プログラムGeosynchronous Space Situational Awareness Program (GSSAP) で構築する衛星群の第一陣2基を投入し、宇宙空間上の目標の追尾能力が実用化されると空軍の宇宙関連トップが説明している。
- 「新型衛星はわが方の静止軌道上アセットの防衛に加えて他国が重要な軌道上に配置しようとする悪意ある動きを監視するもの」とウィリアム・シェルトン大将Gen. William Shelton(米空軍宇宙司令部US Air Force Space Command,)が記者団に説明している。「この二基の衛星が送る画像で静止軌道上の動きが克明に把握可能となる」
- 打ち上げは悪天候で予定変更になったが、25日時点でユナイテッドローンチアライアンス社が再度準備に入っていた。打ち上げはULAのデルタIVロケットでケイプカナベラル(フロリダ州)から行われる。
- GSSAPはオービタルサイエンシズ社が製作して2月まではその存在は秘匿されていたが、シェルトン大将がスピーチで明らかにしてしまっている。第二陣の衛星一組を2016年に予備として打ち上げる予定があることも報道陣に明らかにした。
- GSSAP衛星は高度の機動性を有し、「必要な画像情報の収集に最適な位置に」移動させることができる。
- ただし宇宙関係者の間でGSSAPが攻撃能力手段と受け止められかねないとの懸念が出ている。移動能力がGSSAPの目指す目標であるが、他国が宇宙空間で行う活動を監視することになるからだ。
- 「この衛星の目的は宇宙空間の監視能力向上とともに米国の安全保障上重要な衛星を敵から守ることにある。それはそのとおりなのだが、宇宙空間監視の実効性を上げるにはまだ相当時間がかかると思う」と Secure World Foundation.の技術顧問ブライアン・ウィーデンBrian Weedenは語る。
- 「米国政府が今後どのようにしてこの衛星は攻撃手段ではないと説明するのが重要な問題になるだろう」
- これに対し「この衛星はあきらかに攻撃手段と受け止めれる」と言うのが Teal Groupアナリストのマーコ・カセレス Marco Caceresだ。「米空軍が防衛を一義的に考えているのは明らかだが、他の衛星の近くまで寄って修理あるいは燃料再補給あるいは監視する能力があれば、邪魔な衛星を除去したくなるだろう」
- シェルトン大将は米国には他国衛星を追跡、把握する権利があると主張。「脅威の対象になりそうな衛星の周囲を監視する権利を有している」
- またGSSAPのような事業が必要な理由をこう述べている。「宇宙空間上の対抗手段が多数実用化されそうだ。しかも意外に早く実用化されそうだ。国家としてその状況に合わせていく必要がある。」.
- 「宇宙は平和な空間と見られてきたので宇宙機は比較的脆弱にできており、防衛手段を考慮する必要がなかった。しいていえば衝突の可能性だけ心配してきたが、自国の衛星にちょっかいを出す他国の存在はもう想定外ではない。そこでこれからは宇宙機も生存性を上げる工夫が必要になる」.
- 退役を控えた同大将にとって宇宙空間での追尾能力整備は一つの信念になっているのだろう。
- 空軍は6月にロッキード・マーテインに宇宙のフェンス Space Fence 開発契約を与えたことで宇宙空間上の状況把握能力を大幅に引き上げることになる。これは大型Sバンドレーダーを太平洋クェジェリン環礁に構築し、宇宙空間の物体に関する情報を大量に提供できると空軍は期待。また宇宙デブリの情報も同時に把握できるという ■
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