China Sends Uninvited Spy Ship to RIMPAC
By: Sam LaGrone
Published: July 18, 2014 9:19 PM
Updated: July 18, 2014 9:19 PM
Chinese People’s Liberation Army Navy electronic surveillance ship Beijixing (pennant number 851). A ship of this class is currently off the coast of Oahu, monitoring RIMPAC 2014.
世界最大の海軍演習に中国が招かざる客を潜り込ませている。
- 中国人民解放軍海軍(PLAN)はリムパックに4隻を米国招待により派遣し、軍組織間の関係改善の証と受け止められていた。
- しかし中国はこれとは別に電子監視船一隻を派遣し、演習海域の端で交信・電子情報を盗聴している。
- 米太平洋艦隊から18日にUSNI Newsへ連絡があったもので、太平洋艦隊はハワイ近海の公海上でこの中国艦艇の動きを監視している。
- 太平洋艦隊によると同艦は今も海域にあり、米領海の外にとどま演習の妨害はしないだろうと見ている。
- 艦隊司令部によれば同艦は演習に参加しておらず、その目的も推測の域を出ないが、ハワイ付近に一週間前から姿を表している。艦隊司令部からリムパックに参加中のPLAN代表部に同艦の意図等を照会したが未回答だという。
- 18日時点で同艦はオアフ島南方にあり、USSロナルド・レーガン (CVN-76) 空母打撃群および演習参加中の50隻に近い位置にいるとUSNI Newsは複数筋から確認を得た。
同艦は東調級Dongdiao-classの情報収集艦 auxiliary general intelligence (AGI) でPLANが電子通信データの収集用に使う専用艦であると複数筋がUSNI Newsに確認してきた。
- 海軍大学校の准教授であり中国ウォッチャーのアンドリュー・エリクソンによれば今回見つかった艦は東調級のBeijixing(艦番号851)で東海艦隊所属だという。
- BeijixingはPLANのAGI艦艇のうちでも経験を深く積んでいる艦で、日本の排他的経済水域に進入しているところがくりかえし目撃されている。
- 艦隊司令部によると同艦は米国の排他的経済水域内だが国際法上に則り航行の自由は尊重されるという。
- 演習中の海軍艦艇が発する交信等を傍受することはよくあることで、冷戦時には米ソがそれぞれ演習海域に忍び寄ることは普通だった。中国は南シナ海等で行う演習に米国が艦艇を送ることに抗議している。
- 敵味方問わず、電子信号を艦船・航空機から傍受することで防空レーダーの周波数など作戦の実施方法を知ることができる。.ただ同艦に関し腑に落ちないのは中国の別の4隻がリムパックに参加しており、演習の大部分に関与を許されている点だ。
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- 「演習に参加することで中国の運用技術が劣ることが明らかになるリスク、また自国の排他的経済水域内の権利を主張してきたのを台無しにするリスクを意識して、各国に全て見られてしまう環境の中で失態を示しても好奇の目で見られないように同艦を配備したのはではないか」というのがエリクソンの見解だ。
- スパイ船が演習海域近くに遊弋している事実があきらかになって議会には次回リムパックに中国を招待すべきではないと主張する議員が現れた。下院軍事委員会の海洋・兵力投射小委員会委員長のランディ・フォーブス議員(共 ヴァージニア)である。「中国が航行の自由を否定し、領土問題の平和的解決も否定していることに鑑み、リムパックに中国を招待するのは不要だと考える」
- 「情報収集艦を演習海域に派遣することで合計20カ国の善意を裏切ったのが判明した。中国が責任あるパートナーではないことが明白になり、リムパック招待は今回かぎりにすべきである」とUSN Newsに伝えてきた。
- リムパックは隔年で実施される演習で今回は50隻、200機、25千名の軍関係者が23カ国から参加しており、8月まで実施中。■
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