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UCLASS最終仕様要求の提示が7月に迫る



NAVAIR: Final UCLASS Request for Proposal Due in July

USNI News By: Sam LaGrone
May 14, 2014 11:06 AM
An artist's concept of the Lockheed Martin's bid for the Unmanned Carrier Launched Airborne Surveillance and Strike (UCLASS). Lockheed Martin Image
ロッキード・マーティン提案のUCLASS想像図 Lockheed Martin Image

海軍航空システムズ司令部Naval Air Systems Command (NAVAIR) は議会からの圧力に抗して無人艦載空中監視攻撃機(UCLASS)の提案要求(RFP)を7月に発表する予定。

  1. マット・ウィンター少将Rear Adm. Mat Winter(NAVAIRで無人攻撃機開発担当)からRFP最終版はRFP暫定版に参加した4社、ジェネラルアトミックス・エアロノーティカルシステムズ、ボーイング、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマンの各社に発出されると発表があった。

  1. 下院軍事委員会(HASC)が2015年度国防予算認可法で同機開発を一時停止し、計画見直しを求めている中でNAVAIRはこの動きに出た。

  1. 法案では海軍が同機に想定している基本性能はペンタゴンの目指す目標としては不十分だと明言している。UCLASSはわが軍が自由に運用できない領域で軍事力投射能力の維持を求めた2012年度国防戦略指針に準拠していない、というのが下院の主張だ。

  1. UCLASSの位置づけは最初のステルス・重武装・侵攻機材だったものが制空権確保された空域での情報収集・監視・偵察(ISR)機として二次的に軽攻撃能力を持つものに変更されており、その過程ではペンタゴン内部で激しい論争が数年間発生している。

  1. NAVAIRはRFP原案を上記四社に4月に送付しており、ウィンター少将によればUCLASSの目標は「戦術的に意味のある距離で」24時間毎日周回パトロール飛行2系統を制空権で問題のない空域で実施することとなっていた。■
コメント UCLASSにオールマイティを期待していた政治筋と現実を直視している海軍の見解の相違が明白になっているようですね。ただし、このまま機体が開発配備される2020年代の海軍航空部隊の構成はいまからどう変わっているのか。その段階で発展性の少ない機材を配備しても意味があるのか考えておいた方がいいのでは。EA-18が切り開く安全経路にF/A-18が攻撃飛行を仕掛ける間、F-35BとUCLASSは安全空域にいていいのでしょうか。難しい問題ですね。

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