米海軍のUCLASS構想に名乗りを上げる企業にはプレデターシリーズで有名になったジェネラルアトミックスもありますが、肝心のUCLASSの想定運用環境次第ではステルス性等の仕様が大きく変わりますね。やはり空中給油能力の付与も想定されているようですが、どうなりますやら。UCLASSでは四社が競合する形になりそうですね。
General Atomics Shows Off Company’s UCLASS Option
USNI NEWS By: Dave Majumdar
Published: April 10, 2014 12:12 PM
Updated: April 10, 2014 2:46 PM
An artist’s concept of General Atomic’s Sea Avenger UCLASS bid taken from a display monitor. US Naval Institute Photo
ジェネラルアトミックスは同社のシーアヴェンジャー Sea Avenger 無人機を原型にした案を米海軍の無人艦載監視攻撃機 Unmanned Carrier Launched Airborne Surveillance and Strike (UCLASS)として提案するとみられる。
4年前に海軍からUCLASS構想が発表となった際には同社のプレデターCを改修したシーアヴェンジャー案を売り込もうとしていた。その後、高性能攻撃機の機能を重視するか、情報収集監視偵察(ISR)機能を重視するかで意見がまとまっていない。
ある程度のISR任務を制空権が確保された空中で実施する能力を重視する向きが主流となってきた観があるが、海軍関係者以外にはUCLASSの仕様が何を求めているのか見えなくなってきている。海軍は情報管理をしているためだ。
もし海軍の要求水準が自由に飛行できる環境でのISRを重視し、高度のステルス性を軽視するのであれば、ジェネラルアトミックスのシーアヴァンジャー案に十分勝算が出てくる。
An artist’s concept of General Atomic’s Sea Avenger UCLASS bid taken from a display monitor. US Naval Institute Photo
かつてジェネラルアトミックスはシーアヴェンジャーはステルス機ではないものの、他の機体よりも被探知特性を減らしているのでステルス性はあると説明していた。
ジェネラルアトミックスがシーアヴェンジャーのステルス性を強化するのであれば、C、X、Kuの各バンドの高周波数で探知されにくくする必要がある。
VHFやUHFと言った低周波数へのテルス性確保には全翼機形状が選択肢となる。同社はシーアヴェンジャーは非通常型やハイブリッド型の戦闘シナリオに適化可能と説明していた。
また同社の機体構想では外部ハードポイントが4か所および小型兵装庫が追加されている。シーアヴェンジャーは空中給油機にも転用可能だが、機体寸法が拡大されていることからエンジンを強化する考えであることがわかる。
ロッキード・マーティンとノースロップが本格的ステルス機を全翼機設計で提示しているのに対し、ジェネラルアトミックスとボーイングは中程度の脅威環境で十分作戦が可能な主翼・胴体・尾翼構成の機体を売り込もうとしているのは興味深い点だ。■
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