Raytheon Eyes Early SM-3 IIA Builds
By Amy Butler abutler@aviationweek.com
Source: AWIN First
aviationweek.com March 13, 2014
Credit: U.S. Navy
レイセオンはSM-3ブロックIIA弾道ミサイル迎撃体の第一バッチ製造の提案を米ミサイル防衛庁 (MDA) へ提出しようとしており、初の飛行テストも来年に行う。提案書ではミサイル22基の販売をするとし、開発は順調に進んでいるとSM-3を担当するプラグラムディレクターのミッチ・ステイーヴィソンMitch Stevisonは語る。各基はMDAの研究開発費予算で調達する。
- SM-3ブロックIIAはレイセオンのSM-3ファミリーで最新版となる。これはオバマ政権が掲げるヨーロッパ対象適応型アプローチ European Phased Adaptive Approach (EPAA) の実施手段として、ヨーロッパの大部分および合衆国東海岸をイランの弾道ミサイル攻撃から守ることになる。SM-3 IIAは艦載あるいは地上発射で運用化は2018年の予定でEPAA構想が求める欧州の漸進的防衛体制拡張を実現する一環だ。
- ブロックIAとIBは米海軍艦船に地域内弾道ミサイル防衛手段として配備されている。IIAは日本政府および三菱重工業と共同開発されており、新設計の推進系が強力なものになる。SM-3 IA, IB およびIIA の第一段は直径21-inだがこのうちIIAは第二第三段まで同じ 21 in.のサイズであるのに対し、これ以前の型は直径14 in.になっている。
- サイズ拡大で飛翔距離が伸び、燃料を消費した段階の飛行速度が高くなるので、防衛対象面積が増える。「IIAミサイルは運動エネルギーでブロック1Bよりも強力になっています」(スティーヴィソン)
- 関係者がSM-3IIAのキャニスター放出口を検分しており、大型化したミサイルが海軍のMk.41垂直発射システムで対応できることを確認しているとスティーヴィソンは Aviation Week に語った。キャニスターはミサイル発射の際につかうもの。
- 初の迎撃試験は2016年度末までに実施予定で、計画よりも2年遅れることになる。逆にリスク軽減策の実施ができるようになった。ペンタゴンは「ハードウェア中心の内容を早期に求めていた」とスティーヴィソンは言い、早期にテストしていたらリスクがあったと認める。SM-3 IIAの実戦配備前に四回の迎撃実験が予定されている。
- ペンタゴンのSM-3 IIA開発予算は15.1億ドルほどで日本政府もほぼ同額を負担する。三菱重工はノーズコーン、第二及び第三段のモーター開発、組み立ておよび迎撃体の制御を担当している。
- 第一段はAerojetが生産し、レイセオンは対弾頭破壊弾を製造する。作業は1Bが基礎となっているが、ブースターの大型化でこれまでより大型の破壊弾が可能となり、情報処理能力と飛行距離が伸びている。二色赤外線探査装置 two-color infrared seeker と迂回高度変更機構 divert-and-attitude-control system は1Bのものを流用している。.
- 日本も同ミサイル導入で自国防衛に必要な艦船数を減らすことを期待している。■
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