SR-72の話題続編です。海軍協会はAviation Week特ダネを以下伝えています。
Lockheed’s SR-72 Could Fill Crucial Pentagon Need
By: Dave Majumdar
USNI News,
Friday, November 1, 2013
Artist’s conception of the SR-72 so-called Son of Blackbird concept from Lockheed Martin Skunk Works. Lockheed Martin Photo
ロッキード・マーティンのスカンクワークスによるSR-72極超音速機構想はペンタゴンが求める敵地に侵入可能な情報収集監視偵察(ISR)機材になりえるだろうか。その可能性は十分ある。
- ロッキード・マーティンはマッハ6飛行可能な同機構想をAviation Weekに金曜日に明らかにしている。
- 一方、Flightglobalの Dew Lineブログに同機の想像図が7月に掲載されており、一方で同社はスカンクワークスの業績を祝うビデオを公表している。
- SR-72構想は確かにすばらしいが、率直に言って国防総省にこのような要求性能の想定はあるのだろうか。
- これについても肯定的な結論になりそうだ。
- 本年7月に米戦略軍司令官ロバート・ケーラー大将 U.S. Strategic Command chief Gen. Robert Kehler が報道陣に米軍には敵防空網を突破可能なISR機材が必要と発言している。
- SR-72は国防先端技術研究プロジェクト庁のブラックスイフト実証機の焼き直しともいえる内容だが要求水準を満足させる可能性がある。
- マッハ6巡航飛行を想定するSR-72が実戦配備されれば現行の超音速ステルス機でも侵入不可能な領空含む全領域での飛行が可能となる。
- Aviation Weekは「SR-72は情報収集衛星、亜音速有人機、無人機でSR-71を代替する目論見だった機動性情報収能力の不足分を埋めるべく企画された機体」だとしている。この意味は米空軍はSR-72予算を確保するということだ。
- 同機が実用化されれば敵対勢力の領土奥深くからISRデータを集め、損失を受けずに分散型共用地上システムDistributed Common Ground System 施設(情報収集)に送付する。同時に敵に反撃の隙を与えずに強固に防御された目標を攻撃することが可能だ。構想どおりに行けば、国防総省の進めるエアシーバトルで不可欠な役目を果たせる。
- ただしSR-72実現の道は遠く、技術面だけでなく、ペンタゴンの予算縮小の中でも課題は残りそうだ。■
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