延々と開発に手間取っていたA400M戦略輸送機ですがやっとフランス空軍に一号機が納入されました。また、独仏での同機合同訓練はやがて合同運用につながるでしょう。欧州ではかつての列強が今や共同運用をするほどの一体化を実現していますが、翻って東アジア(西太平洋)で日本は孤高の存在ですね。欧州並みになるのにあと何年かかるのでしょうかね。
Germany, France To Embark On Joint A400M Training
By Anthony Osborne
Source: Aerospace Daily & Defense Report
aviationweek,com October 01, 2013
Credit: Airbus
フランス、ドイツ両国の空軍がエアバスA400輸送機の合同訓練で合意した。
9月30日にエアバスがフランス空軍向けA400M1号機引き渡しており、両国空軍は合同整備要員訓練をドイツのヴンストルフ基地で2015年夏から実施すると発表した。一方、乗員訓練、兵站ミッション訓練も実施される。戦術ミッション想定の乗員訓練はA400M訓練センター(フランス、オルレアン空軍基地)で2014年から行い、ドイツ空軍要員向けは2018年から開始となる。
両国は同輸送機導入でこれまで以上の相互運用、業務標準化を模索しており、フランス国防調達庁DGAによると欧州空輸司令部European Air Transport Command (EATC) 下の国際部会で、「運用手順を定め、合同訓練内容を開発する」作業が進んでいるという。
英国もフランス空軍と提携関係を樹立しており、英空軍要員がオルレアンでA400M各国向け就役作業チームMultinational Entry into Service Team (MEST) に派遣されている。フランス空軍は逆に英国に要員を派遣しロッキードC-130J操縦でグラスコックピット体験を積ませている。
仏独共同のA400M訓練はオルレアンでフランス空軍参謀総長デニス・メルシエ将軍 Gen. Denis Mercier とドイツ空軍参謀総長カール・ムリナー将軍Gen. Karl Müllnerが署名した。
両国はすでにユーロコプターEC665タイガー攻撃ヘリのパイロット、技術要員訓練を合同で実施している。
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