Boeing Targeting U.S. Navy For Super Hornet Upgrades
By Amy Butler
Source: Aerospace Daily & Defense Report
aviationweek.com August 29, 2013
ボーイングが米海軍に向けてF/A-18スーパーホーネット改修のデモを展開し、導入を働きかけている。
- 「もはや海外だけが当社の想定ではない」とボーイングでF/A-18、EA-18G営業を担当するボール・サマーズ Paul Summers は論じ、改修内容は「米国向けに適したもの」とスーパーホーネット、グラウラー担当主管のマーク・ギャモン Mark Gammon は説明する。
- 性能改修プロジェクトはF/A-18E/F 「国際ロードマップ」のもと2010年に改良内容のメニューが発表されている。ボーイングはその内容を海外政府向けに説明し、航空ショー他で紹介してきたが、米海軍にも一応義理もあり説明対象にしてきたという。
- これまではスーパーホーネット改修は最終的には同機最大の利用客であるペンタゴンに照準を合わせたものと誰かが言おうものなら即座にこれを訂正させてきた。
- 国防総省では予算確保で大きな困難な状態にあるが、海軍は同機改修内容に期待しているようだ。ただし予算は未計上だが。海軍からは新造スーパーホーネット一機を貸し出し飛行展示を求める他、ステルス燃料タンクなど設計修正を求める。産業側関係者によると早ければ2016年予算に計上となると見ているようで、実際の予算編成作業は来年の夏になる。
- 海軍が同機に関心を寄せるのはF-35C開発で慎重になっていることが理由。海兵隊は2015年12月までに、空軍はその一年後それぞれ作戦能力獲得を予定しているが、海軍は現時点で2019年が予定。ボーイングは高性能改修版スーパーホーネット Advanced Super Hornet なら、エンジン改修、前面ステルス性能、状況把握能力改善でロッキード・マーティンF-35Cに代わる選択肢になると吹き込んでいる。ただし、今回の改修内容は2030年以降に予想される脅威に対抗するものだという。
- 改修内容全部を開発しても10億ドル以内で実現できると同社は主張。仮に海軍が新造改修機体を調達すれば、機体単価は56百万ドルとなり、直近の機体単価51百万ドルから10%増えるだけという。(価格には機体、エンジン二基、電子戦装備を含む)
- 同社を勇気付けているのがオーストラリア空軍がF-35を先送りし、F/A-18E/F をつなぎ購入する方針を示したのが海軍に影響を与えていることだ。さらに新開発装備は既存機体にも後付装備できる。
- 「当社はF-35を意識して特定の技術分野をねらっているわけではなく、購入しやすい価格帯が差別化の最大の要素だ』(ギボンズ)
- 飛行テストの対象となる改修内容の一番手は機体上部に搭載する燃料タンク一組と機体中央線に装着する兵装ポッドで、空力特性・レーダー断面積を見る。ボーイングから製造したばかりのスーパーホーネット一機を海軍に貸し出しテストを行う。なお、この機体は合計100ポンドのレーダー波分散塗料が一部に使われている。.
- スーパーホーネット改修の大きな目的は低視認性の確保にあり、一体型燃料タンク、兵装ポッドや空気取り入れ口のレーダー探知妨害設計により現在稼動中のスーパーホーネットとの比較で前面で50%の改善効果を狙っている。■
コメント なるほど、F-15SEとアドバンストスーパーホーネット(日本語になっていません)でF-35を挟み撃ちにするのがボーイングの営業政策ですね。いつになるかわからないライトニングIIよりもお手頃な二機種でいいと考える国が現れるのは至極ごもっともなことに思えます。
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。