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UASによる領空侵犯に断固対応しているイスラエル空軍の事例は日本にとって他山の石でしょうか

Israeli F-16 Downs Another Hezbollah UAS
                   
                        UAS Vision, Posted on April 30, 2013 by The Editor                   
                                            


イ スラエル空軍のロッキード・マーティンF-16がレバノンから飛来したヒズボラの無人機一機を撃墜した。この無人機は地中海上空を飛行中に4月25日探知 された直後に空対空ミサイルで撃破されたもの。交戦は現地時間13:30に発生し、その時点でベンジャミン・ネタニヤフ首相が公式行事で同国北部にヘリコ プターで移動中だった。今回のUAS撃墜は10年間で5回目。


  1. .迎撃地点はイスラエル・レバノン国境に近い沿岸部で、撃墜されたUASが武装されていたか、あるいはイスラエル沖合の天然ガス採掘施設を狙っていたかは不明。イスラエル空軍はテロ組織の標的となりうる施設の防衛用に特殊システムを運用している。
  2. 「イスラエル軍はレバノンから飛来するUASを軽く見すごしていません、飛行目的に単なる写真撮影のみならず要人暗殺の可能性があるからだ」と西側外交筋が現地Nahar新聞に語っている。
  3. 無人機が発見された時点でイスラエル首相が搭乗のヘリがイスラエル北部ハイファの西10キロ地点を飛行中だった。同ヘリは着陸を指示され、イスラエル空軍が領空の安全を確保するまで地上待機した。
  4. 事 件直後の報道ではヒズボラが発進させたUASと見ている。昨年10月にイスラエルのネゲブ上空で1.5時間の無人飛行に成功とヒズボラが発表していたた め。この無人機はイスラエルが撃墜したが、ソレク核施設Soreq nuclear facilityから数マイルの地点だった。当時のイスラエル軍発表は無人機が「レバノンから」発進したとのみだった。
  5. この際はイランの関与があったとされ、米国政府が自制を求めたのでネタニヤフ首相が報復を断念したとされる。同首相は「我が国の国境を侵犯する深刻事態に」対応しただけと発言している。
  6. シ リア叛乱軍およびイスラエル情報部によるとイランは革命防衛隊隊員をシリアとレバノンに投入し、シーア派勢力を支援している。イランはシリア軍兵員に対し て高性能兵器の取り扱い訓練をしているという。その一環で長距離短距離ミサイルに加え、ヒズボラがUASの運用能力を向上しているのだという。アラブ報道 機関によるとイランから毎週5トンの武器がシリアに供給されている。
  7. 2012年10月にはレバノンから飛来しガザ回廊上空を飛行中のUASを撃墜しており、2011年11月にはこれもレバノンを発進したUASがF-16で撃墜されている。2006年にはイラン製アバビUASがヒズボラにより運用されており、F-16がこれを撃墜した。
  8. 2004年11月に同様の事件が発生したことを契機にイスラエル空軍はセンサー装備を追加展開し、無人機による国境侵犯の探知能力を向上させてきた。
Photo: F-16 – Israeli Air Force


コメント:我が国においても敵性無人機の飛行に対処する事態が早晩発生するでしょう。その意味でイスラエル事例は参考になるはずです。

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