U.S. Air Force Makes Raidrs System More Permanent
By Amy Butler
April 30, 2013
Credit: Staff Sgt. Angelita Lawrence
米空軍は重要な衛星通信を妨害から守る恒久的な解決策を実戦配備している。
ロ
ジャー・ティーグ准将Brig. Gen. Roger Teague(宇宙軍団Air Force Space
Command戦略立案担当)が第29回国家宇宙シンポジウムの席上、急速攻撃識別探知報告システムRapid Attack
Identification Detection Reporting System
(Raidrs)の配備状況について触れ、2012年の実績の一つと紹介している。Raidrsは衛星通信リンクの防御手段としてC、Ku、X、
UHFの各周波数帯での異常を警告する機能を有する。
Raidrs試作型はインテグラル・システムズ(本社メリーランド州ランハム) Integral Systems of Lanham, Md.が設計し、中東で2005年から供用中。システム構成は妨害電波の発信元を探知するアンテナ各種を含む。
こ
の配備でシステムが衛星通信をモニターし、干渉信号の発信元を探知する能力があることが実証された。このミッションは米軍部隊が分散配置され、衛星通信に
依存する傾向が強まっていることから重要度が増している。Raidrsは静止衛星による民間通信のモニターを重視し、海外展開する各部隊にとっては頼みの
綱となっている。
こ
れに対して空軍はより恒久的なシステムの配備を開始している。空軍はコロラド州ピーターソン空軍基地に中央一括オペレーションセンターを設けた。
Raidrsの移動可能地上施設Raidrs Transportable Ground Segments (RTGS)
が以下の5地点に戦略的に配備されている。ハワイ州ルアルアアレイ海軍基地、フロリダ州ケイプカナベラル空軍基地、日本の三沢空軍基地、ドイツのカパウン
空軍基地および非公表の中央軍施設である。「RTGSを日本とハワイに配備していることで、太平洋地区全域での電子電磁干渉信号の監視が可能となっていま
す」と宇宙軍団は説明している。
Raidrsの追加調達の予定はない。
コメント:
有人戦闘機の話題はどうしても注目を浴びますが、通信の保全を確保する意味で一見地味なこんな話題が本当は重要な意味を持ってきます。第一次大戦以来情
報を重視する米国人の考え方がこのシステムにつながっているのでしょう。安全保障上の理由からシステムの機能説明はほとんどありませんが、すでに通信回線
の保護で重要な手段となっていることが伺われます。防衛予算の使い方でも考えさせられる内容だと思いませんか。
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