British Military Now Has 500 UAS
英軍はUAS500機を運用中で、国内空域での運用を検討中とガーディアン紙が報道している。
- UASの拡充は2030年までに保有機の三分の一を無人機にする英空軍の目標の一環。
- 現時点で英国内で無人機と通常機が一緒に運用されているのは民営のウェストウェールズ空港のみ。国防省は同空港で新型ワッチキーパー監視用UASのテストを行うとともに運輸省、民間航空局と共同で「遠隔操縦航空機への空域開放」の実証をしている。
- 英軍運用のUASには、ヘルファイヤミサイルやレーザー誘導爆弾を搭載するリーパーから片手に入るブラックホーネット超小型ヘリコプターまで多数ある。両機種はアフガニスタン戦に投入され、ハーミーズ450監視無人機は陸軍が導入したワッチキーパーに代替されている。
- 国防省によれば各無人機は有人機と共通の交戦規則で運用しているという。
- アフガニスタンに配備中のリーパー5機で合計350発のミサイルおよびレーザー誘導爆弾を投下発射している。さらに5機が追加配備され、その操縦運用はリンカンシャー州ワディンゴンの英空軍施設で行う。
- . ただ国防省によればアフガニスタンに投入する10機のリーパーは来年中の英軍撤退に伴い国内に再配備する。「リーパー各機の配備場所は未定」と国防省ス ポークスマンはいい、「現状では国内運用の予定はない」とする。英軍の配備済みリーパーは累計飛行時間45千時間を越えて、国防省は今後の無人機運用に自 信を持つにいたった。
- 同スポークスマンによれば将来の戦闘航空機勢力は有人高速ジェット機と遠隔操縦航空機の混成となる。リーパーの運用経験で21世紀の空軍力で無人機が重要な存在となることが実証された、という。
- ただし国防省は完全自律型無人機の導入予定は持っていない。自律型無人機は批判勢力が警戒する構想だ。「操縦、武装利用で人員が介在しないシステムの開発予定はありません。」
- 将 来の軍用、民間航空に無人航空機システムは不可欠の存在として、民間シンクタンクRoyal United Services Institute の主任研究員Elizabeth Quintanaは国防省は今以上に無人機利用を進めるべきだと語る。「将来の兵力構成で無人機が必要な要素であることを国防省、政府は認め、倫理的に受 け入れられる利用法を検討すべきです」とし、「これまでの議論は公開されておらず、国防省はこの問題を堂々と先に進めるべきでしょう」とする。
- また同研究員は最近の調査で英国民はUASの使用を不安に思っていないことが判明したという。「素性が判明したテロリストを殺害するのか、逃がしてしまうのかという選択を突きつけられれば国民はUASを利用すべきだと賛同しますよ」
Photo: Andrew Chittock/Alamy
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