U.S. Navy Eyes Open-Avionics Testbed For Future Aircraft
By Graham Warwick
aviationweek.com March 15, 2013
Credit: Lockheed Martin
米
海軍が航空業界での関心の程度を把握しようとしているのは開かれたエイビオニクス・アーキテクチャの応用がが計画中の将来型垂直離着陸Future
Vertical Lift (FVL) 先端回転翼機およびF/A-XX 次世代制空戦闘機next-generation air
dominance fighterへ可能か、という点だ。- 構 想ではまず政府研究施設で参照用のアーキテクチャ試作型prototype reference architectures を作成し、将来型空中性能環境Future Airborne Capability Environment (FACE)と呼称されるオープンかつ再利用可能なソフトウェアの技術標準を使用する。FACEとは共通ソフトウェアによる作動環境をモジュラー構造の パーツで実現し機体間で交換し、再利用できるものと定義される。
- 開発コストと所要期間を短縮するため、既存ソフトウェアのモジュールを利用することでFACEはサードパーティ製アプリケーションを利用する他、激しさを増すソフトウェアコンポネント開発の競争状況も利用して大幅なコスト削減を実現できると期待されている。
- 合計50の企業団体で構成されるFACEコンソーシアムFACE Consortiumから技術標準第二版が発表されており、ソフトウェアコンポネント間のデータ交換では要求水準を高くしており、相互動作環境と移植性の実現を図る。
- 一 方で海軍航空システムズ軍団Naval Air Systems Commandは試作型FACE作成提案書を公表している。試作型FACEは海軍航空戦センターNaval Air Warfare Centerの航空機部門(メリーランド州パタクセントリバー)および兵装部門(カリフォーニア州チャイナレイク)、ならびに陸軍の航空ミサイル研究開発 技術センターAviation and Missile Research, Development and Engineering Center(アラバマ州ハンツビル)に設置される。
- 各施設でFACE技術標準のversion 2.0を使い技術の実証、基準作成、成熟化を進め、目標はエイビオニクスのアーキテクチャに指針を示すことで将来の機体となるFVLやF/A-XXへの搭載を目指す。
- 試作型FACEでは一般的なミッション用装備を再現し、ハードウェアやセンサー類と関連ソフトウェアを接続して使用する。
- 2014年1月から各社はソフトウェアコンポネントの新作をFACEラボに持込み基準アーキテクチャに統合させて、デモとあわせて政府事業との共同実験を行うことができるようになる。
- 海 軍の次世代ジャマー開発計画Next Generation Jammer programおよび陸軍の統合多用途フェイズ2ミッションシステム実証Joint Multi Role Phase 2 mission-system demonstrationがFACE準拠の調達の先陣となろう。それに先立ちロッキード・マーティンが30.8百万ドルで実施する海軍向けC-130T のコックピット改修がFACE準拠調達の最初の例となる。
読者のコメント(オリジナル)
warrant9さん
FACE ラボにより基本モジュールがESM//ECM、通信、その他戦闘システムの監視・在庫管理、データベース、ディスプレイに共通のインターフェースで現有あ るいは将来の機体で利用できるようしてもらいたい。その鍵となるのは設定管理の自動化、履歴管理や文書化のツールだ。米政府には政府調達装備 Government Furnished Equipment (GFE) が潤沢にあり新型機の要求する性能水準に対応可能だ。ここで投資しておけばソフトウェア開発工程を将来短縮することにつながるので開発費が下がる。F- 22やF-35の開発には多額の費用が投入されながら時間損失も大であったのがソフトウェア開発で、このため工程が長期間に及んだ。多分我が国のGEFが 将来の開発の種子となるだろう。小さく産み、テストも小規模にして成功例にするのである。これが可能だという前例はイージスである。コメントへのコメント: Aviation Week読者には内部関係者も多数あり、コメントそのものにも深みがありますね。それにしてもスマホではありませんが、ソフトウェアの占める価値がどんど ん高くなっていることを痛感します。一方でEMPや電子攻撃を想定して高価なシステム装備を防衛する手段にも投資が必要ですね。防衛ができるということは 攻撃もできるわけで、今後は電子攻撃というジャンルが注目されるでしょう。数で圧倒しようとする敵に対向するためにも電子装置の無力化という目に見えない 戦争がこれから前面に出てくるのでは。
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