Sikorsky starts construction of S-97 Raider prototypes
Flightglobal 19 October 2012
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シコルスキーがS-97レイダーRaider高速複合ヘリコプター試作機の製作を開始した。同機は米陸軍が求める武装空中偵察Armed Aerial Scout構想に応じるものとして期待される。
- 同機は同軸ローターと推進プロペラが特徴で原型は革新的な設計のX-2(コリアー杯を2010年受賞)である。S-97は詳細設計の段階であるが、シコルスキーは同機の製作をすでに開始している。
- .胴体部の組立が進行中でその他部品の製作も始まった。一部は完了しているという。今年中に設計作業を完了するのが目標だ。
- 最終組立工程は来年中頃の予定だと同社はいう。地上テスト・飛行テストは2014年予定だ。Sikorsky
- 従来型ヘリコプターとの違いは巡航速度で、通常型の上限は180ノットだが、S-97は外部武装を搭載して220kノット、搭載なしで235ノットまで可能。まだダッシュで245から250ノットまで出すことができる。
- .同社としては米陸軍の意向にかかわらずS-97の建造は進める方針だ。米陸軍が目指すのはベルOH-58カイオワの代替機種だ。シコルスキーはS-97、X-2ともに民間資金のみで製作していると強調する。75%が同社負担で、残りは部品メーカー各社によるもの。
- . またX-2で実証済みの技術は陸軍の共用多用途 Joint-Multi Role (JMR)あるいは将来型垂直離陸輸送機Future Vertical Lift (FVL)両構想に応用ができそうだ。同技術を拡大応用して大型機体で使うことができる。シコルスキーはロッキード・マーティンC-130に機体寸法で匹 敵する推進式プロペラ二基を搭載する大型機案を検討している。
- 陸軍からは JMR/FVL 計画に応用可能な技術分野を広く募る発表がまもなく出る見込みだ。
- シコルスキーはその中でS-97は次世代機として競走に耐えられると信じ、X-2技術を今後も応用していく考えだ。
- X-2技術の民生利用も考えられており、救急救難、沖合石油掘削施設への人員輸送が例示されている。■
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