South Korean Pilots Visit Boeing, Lockheed Jet Fighter Plants
aviationweek.com September 28, 2012
韓国空軍のテストパイロットがロッキード・マーティンF-35の生産工場(テキサス州フォートワース)を訪問中。先にボーイングのF-15生産現場(セントルイス)も訪問しており、韓国は2013年早々に総額70億ドルの次期主力戦闘機選定の予定で今回の訪問はまさにそのさなか。
- .ロッキードはF-35を60機総額8.3兆ウォン(約5,800億円)の提示を韓国に示している。
- .これに対し韓国からは自国パイロットがF-35の操縦を許されなかったことへの不満が表明されたが、同機は単座である。ロッキードからは同機がまだ開発途中であり、日本のパイロットも操縦させていないと説明に努めた。
- そのかわり韓国軍パイロットはF-35シミュレータに近づくことができ、ロッキード社テストパイロットが操縦するF-35の飛行をチェイス機から目視していると、匿名の情報源が明らかにした。
- . これに対しボーイングは9月はじめに同社セントルイス工場(ミズーリ州)を韓国パイロットが訪問し、複座型F-15のステルス改装試作機を実際に操縦して いると同社防衛事業の最高責任者デニス・ムレンバーグが発言している。同機には内部兵倉庫も装備しているという。ボーイングは自社提案内容に「大いに自信 あり」とし、サイレントイーグルの呼称のF-15改装型生産では韓国産業界に大きな役割を認める内容の提案だという。
- 「韓国パイロットは当社の機体を長時間操縦しました。これこそF-15の優位な点です。今、使えます。これはわかってもらっています。韓国はF-15をすでに採用していますしね」
- ヨーロッパの防衛産業大手EADSもユーロファイター・タイフーンで商戦に加わっている。
- 韓国空軍はすでに競合機の評価を相当行っている模様だが、業界筋は選定結果の発表は12月の大統領選挙の後になるだろうと見ている。当初は10月に契約交付の予定だった。
- なお、在ワシントンの韓国大使館は契約交付決定の先送りにコメントを拒否している。
- 韓 国防衛装備調達庁Defense Acquisition Program Administration (DAPA)が今回の選定の事務局機能にあたるが選考結果発表の具体的日程は未定だとしている。globalsecurity.org所属のアナリスト、 ジョン・パイクJohn Pikeは大統領選挙後に決定するのは理にかなっているとし、逆に選挙前に決定しておきながらその後新政権が覆すよりもましだといしている。パイクは韓国 が選ぶのは高性能なロッキードだと見ているが、日本がF-35の国内生産(42機)を選択したこと、中国が国産ステルス戦闘機の開発をしたことを念頭にお いている。
- .「いろいろ考えた挙句、日本は一世代遅れることに抵抗を感じたのでしょう。ステルス機を保有しない唯一の軍事大国にはなりたくなかったのであり、韓国も同じ結論にたどり着くと思います」
- ボーイングは韓国と40年近く続く実績に賭けており、韓国はF-15初期型を60機近く運用しているほか、F-15の価格が低いことも競合では有利に働くと見ている。■
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