MDA Still Sees 2018 Deployment In Restructured SM-3 IIA Plan
By Amy Butler
aviationweek.com August 07, 2012
.レイセオンの新型SM-3迎撃ミサイルで三菱重工業と共同開発に10億ドル近くの追加契約が成立し、2018年の配備をにらんだ試射を行う。
- 予 算がついたことでSM-3の開発体制見直しを一年かけて進められる。以前は迎撃テストを2014年度実施と想定していたが、現在はこれが2016年にずれ こんでいる。実戦配備はイージス艦の新規ソフトウェア他センサー類とともに2018年となり、ヨーロッパへの配備を想定し、イランの中距離弾道弾による攻 撃に備える。
- 米政府監査部門が昨年同ミサイルで二つの問題を発見している。ひとつが方向変更・高度制御システムともうひとつがエアロジェット社 Aerojetが取り扱う推進剤で、サブシステム監査で不合格となっている。さらに三段式の同ミサイルのロケットモーターとノーズコーンの双方が三菱重工 による開発品だがこれらも問題を発生させている。まず推進系の大幅見直しを2013年に行うとレイセオンで防空ミサイル防衛担当の副社長ウェス・クレマー Wes Kremerは言う。
- 米ミサイル防衛庁MDAは7月に825百万ドルで既存SM-3 IIA改修作業の契約を承認した。これにより同ミサイルの開発費用のうち米国負担分は15.1億ドルになる。
- めざすのは直径21インチの迎撃ミサイルで従来のSM-3 1A/B型よりも高速、長射程距離で迎撃がかのうなもの。従来型は直径14インチ。
- 新型ミサイルはより大型の攻撃部分を装着し、目標捕捉と最終段階で機動性を改善するだろう。
- . 同ミサイルは北朝鮮から日本を防衛することを狙い、より少ない洋上艦船からの防衛実施をめざすが、ホワイトハウスは同ミサイルを2009年に欧州段階的適 合アプローチの中でフェーズIIIの根幹要素として選定している。そのねらいはヨーロッパ各国さらに米国東海岸をイランのミサイルから防衛することにあ る。
- この決定は物議をかもした。SM-3には聞き甥開き、前のブッシュ政権の原案からポーランドに二段式の地上配置中間段階防衛迎撃ミサイル(GBI)の配備があったが、これが波紋を呼んだ。防衛庁の長官が交代すればSM-3やGBI開発は再浮上するだろう。
- 名称こそ SM-3 IA/Bとつながっているが、IIAで唯一共有されているのが第一段段のモーターで、その他部分は新規開発分がほとんどだ。しかし、以前のモデルと同様にIIAは海軍のマーク41垂直発射システムでの使用を想定している。
- 日本は三菱重工業にほぼ契約金額どおりの支出をしており、同社がノーズコーン、第二および第三段ロケットモーター、組み立ておよび操舵制御部分の開発を分担している。
- 日 米協力体制での SM-3 IA/B開発はレイセオンと三菱重工に正式な契約上の合意がないまま進んでいる点で他に類を見ないとクレマーは解説する。MDAによる最近の予算計上は同 プロジェクトの最終段階に向かうものだという。「これで飛行テストまでの過程が契約下で実施できるようになる、クレマーは語る。■
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