US Marines To Start F-35 Training At Florida Air Base
By Reuters
aviationweek.com August 23, 2012
米海兵隊パイロットのF-35共用打撃戦闘機訓練はフロリダでまもなく開始となる。同機に対する海兵隊の期待を改めて浮き彫りにするかたちになった。
- ロッキード・マーティンはF-35B短距離離陸垂直着陸型10機を納入ずみで、全機エグリン空軍基地(フロリダ州)に配備されている。
- .テストパイロットによるF-35B習熟飛行は同基地ですでに5月から開始しており、飛行回数は200回近くになっているが、フライトには速度等制約がついている。例として垂直着陸の実施は認められていない。
- 今のところ同機パイロットはシミュレーター訓練と座学しかできないが、配備前には実機による訓練と保守点検の実施が欠かせない。
- そ こでパイロットの飛行訓練を開始する決定が出たと、内部筋が明らかにしてくれた。また、この決定は難航するF-35に対する海兵隊の信頼を示すもので、海 兵隊上層部はかねてから運用中の戦闘機老朽化を懸念していたため、同機の運用実用性の評価手続きを省略する決定をした。一方、空軍はこの手続きを作業中 で、その後でパイロット養成飛行訓練を開始する。
- 「海 兵隊は同機をなるべく早く実戦配備することを最優先とし、お役所的な手続きで遅れさせられるのを嫌っているのでしょう」と解説するのはシンクタンク、レキ シントン研究所Lexington InstituteのCOOであるローレン・トンプソンLoren Thompsonだ。
- ハリヤーおよび旧型F/A-18の機体寿命を考えるとF-35の配備は海兵隊にとって待ったなしの課題であるとトンプソンは説明する。
- . 空軍・海兵隊向けのF-35パイロット訓練は本来一年前に開始の予定だったものの、ペンタゴンにより同機の寄稿およびソフトウェアの成熟度に疑問ありとし て先送りになっていたものだ。それを指示したのが試験評価を取り仕切るマイケル・ギルモアMichael Gilmore運用試験評価局長director of operational test and evaluationだ。ギルモアは海兵隊が運用実用評価を省略する決定をしたことについてコメントを拒否している。
- .なお、ロッキード・マーティンが現在段階で予測する開発総費用は3,960億ドル(約31兆円)。一方、プロジェクトの成否を握るのが英国のBAEシステムズであり、ノースロップ・グラマンやユナイテッドテクノジーズも契約企業として参加している。
- 海兵隊が真っ先に同機の初期作戦能力獲得を宣言する可能性が高い。海兵隊がソフトウェアの改修を待つ予定がない一方、他軍はこれを必要条件としているためだ。
- 海軍向けF-35C艦載型も再設計の拘束フックテストをレイクハースト基地(ニュージャージー州)で成功させている。テストに詳しい筋からは概ねテストは成功したものの、空母に安全に着艦するためにはまだ改良が必要だとのコメントが入ってきた。■
コメント なるほどもう待っていられない、というのが海兵隊の意識でしょうか。それをやってしまうのが海兵隊らしいところですね。一方で、C型の空母運用にはまだ時間がかかりそうですね。
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