X-47B Advances To Anechoic Testing
aviationweek.com May 14 , 2012
- こ れに対し航空宇宙関係者が指摘するのは今回のテストが米海軍が想定する次世代無人戦闘航空機システムのミッションと密接に関係があるというもの。ミッショ ンとは電子攻撃(EW)であり、高出力マイクロウェーブ(HPM)を瞬間で集中放射し、敵の地対空ミサイルやレーダーを攻撃するものだ。また、敵のコン ピュータや指揮命令所など電子装備を重点的に使うものなら全て攻撃対象となりうる。
- X-47Bは将来の無人艦載空中監視・攻撃機 (Uclass)を想定して通常のメーターあたり200ボルトでの電磁干渉(EMI)テストを受けない。同機のシステムは2,000ボルトに耐えるように設計されているのだ。
- 海軍はUclassで再充電可能な電子兵器を運用することを想定し、同兵器を発射した際に発生するサイドローブや急速な電子スパイクに耐えられる特性を想定している。HPMは近接距離で使用すればUclass自機の電子装備や飛行制御システムの損傷を回避できる。
- 今回のテストはパタクセントリバー海軍航空基地(メリーランド州)の無響施設で行われる。「今回のテストは条件の良い春に電磁性能を試そうというものです」と語るのはハイメ・エンダール大佐(UCAS-D無人戦闘航空システム実証実験責任者)
- 「将来のUclass機はX-47Bのサイズと同じであるべきでしょうか。同機はもともとJ-UCAS(供用無人戦闘航空システム)として開発が始まったもので、機体内部に4,500ポンドの兵装と電子戦兵器を搭載する想定でした」
- 米 議会は米海軍の今後の無人攻撃機開発案を精査しており、四社に契約を交付する予定だ。ジェネラル・アトミックス、ロッキード・マーティン、ノースロップ・ グラマンとボーイングの各社で、Uclassを2016年までは開発継続できるが、その時点で設計審査を厳重に行うべし、と規定している。
- 現状では海軍の無人攻撃機開発計画はノースロップ・グラマンX-47Bテスト用合計2機で進んでいる。1号機(AV-1)はパタクセントリバー基地で自動空母着艦技術開発に投入されており、2014年に空母よりのカタパルト発艦、拘束着艦を実施する予定だ。
- 2 号機(AV-2)はエドワーズ空軍基地(カリフォーニア州)で飛行テストに使われており、空中給油機二機に対して自動接近する実験を行う予定だとエンダー ル大佐が説明。その際の評価には給油機への接近、3,000ポンドの給油状態、が精査される。給油機のうち一機は海軍のプローブ・ドローグ方式の空中給油 を試す。燃料移送のあとは切り離し、給油機から離れるが、すべてを機内搭載のセンサーとソフトウェアで制御実施する。
- X-47B用のソフトウェアとプロセッサーと同じものは空中給油機にも搭載し、GPSで空母着艦と空中給油を制御する。
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