F-35 Under Fire In Italy
aviationweek.com Jan 9, 2012イタリア政府はさらに国防費を削減しようとしており、F-35共用打撃戦闘機の国際開発への同国参加の行方が見えにくくなりそうだ。
- イタリアがF-35導入機数を大幅に削減するのはほぼ確実で、少なくとも当初の131機の三分の一が減らされるだろうし、野党には計画自体の取りやめを主張するものもある。
- 同 じように計画を見直しして購入機数を減らした英国であるが、依然最大規模の導入予定を持ち、イタリアはそれに次ぐ存在だ。イタリアの予定支出規模は130 億ユーロ(167億ドル)で通常型F-35Aと短距離離陸垂直着陸型F-35Bの両方を導入する計画であるが、まだ一機も確定発注していない。国防費見直 し議論ではその他の調達計画以上にF-35は規模の大きさから関心度が一番高い。
- 昨年末のモンティ新政権は財政危機に真正面から立ち向かっており、国防支出もその見直しから免れない。同政権は選挙の洗礼を受けていないが、議会からは各種改革案へ広い支持が寄せられている。
- ま た同政権が外交上の必要性よりも予算編成そのものに焦点をあわせていることもJSFには影響してくるだろう。F-35B海軍仕様22機をキャンセルすれば AV-8Bハリアーを退役させるイタリア海軍の空母には搭載する機体がなくなってしまうことになる。それでは軍事力を投射する能力がなくなってしまうが、 モンティ政権はこの点を意に介していないようだ。またイタリア空軍もF-35B40機の購入計画を取り下げF-35Aだけの編成になりそうだ。
- 一 方で、削減するとはいえイタリアのF-35関連支出規模は25億ユーロで、一部はJSF用の最終生産ライン及び点検(final assembly and check out ,FACO)設備としてカメリ空軍基地内建設に支出される。FACO建設は順調に進み2014年までに完成する見込みだ。
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。