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JSFと新世代ジャマー

                                                                    

                                           

    
By David A. Fulghum
NAS Patuxent River, Md.
   
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Will F-35 Customers Get Advanced Jammer?

Aug 12, 2010    

米海軍がF-35共用打撃戦闘機に搭載される予定の次世代ジャマー(NGJ)の性能の一部を明らかにし始めているが、敵防衛網を無力化する性能が同機の購入先の海外諸国のうち何カ国に提供されるのかが問題となってきた。
  1. 海軍及び国防総省長官官房はNGJの海外提供方針を決定していないが、このジャマーの搭載が防衛体制の強固な敵領空での生存性を大きく左右する。
  2. NGJ の中核技術は電子スキャンアレイ(ESA)である。これはF-22、F-35、EA-18Gグラウラー、F/A-18E/Fスーパーホーネット、性能改修 型F-15Cゴールデンイーグル、F-15Eストライクイーグルが搭載するレーダーの発展型。ESAはレーダーの有効範囲の三倍の距離をカバーし、ジャミ ング用の波形を送信し、メンテナンスコストは9割カットできる。
  3. 未 定なのがNGJシステムのJSF導入国への輸出だ。NGJはF-35を重防備の防衛体制から守り、敵の防空網を制圧する機能を有するが、米国のアナリスト はSA--20のような高性能ミサイルで防衛されている場合は生き残れるのはステルス、高高度スーパークルーズ能力のある機体だけだという。ロシアはイラ ン向けSAMの販売契約を結んでおり、今のところ装備の引渡しはしていない。
  4. 海 外でJSFを最初に受領するのはイスラエルになると見られており、19機で一飛行隊を編成する。ただし、米国とイスラエルはF-35の電子戦闘システムの ソフトウェアコードの公開で協議を完了する必要がある。また同システムの追加装備をイスラエルエアロスペースシステムズのエルタグループあるいはエルビッ トシステムズによって生産させるかを決めなければならない。
  5. イ スラエルの考え方はF-22あるいはF-35ならば小規模編成であっても抑止力の価値が十分にあるものの、少数配備では費用対効果が優れていないと見る。 また、米、イスラエル共に戦力構造が縮小に向かう中、無人機を主力の座につける考え方で類似性がある。ステルス機、非ステルス機を同時に使い、F-15の ような非ステルス機にF-35用にスタンドオフ・ジャミングを行わせ、F-35に敵の防空網内部に侵入させて、同機には「スタンドイン」・ジャミングを実 施させる構想だ。
  6. スタンドイン・ジャミングにはまだ定義がないものの、敵防空網内部で脅威を与えることとの認識が受け入れられている。
  7. そ れとは別にNGJの設計陣と海軍はNGJの搭載場所を機体内部で検討する必要がある。JSFは今も開発段階にあるが、機内の大部分がすでに他の装備搭載で 予約ずみである。その結果、海軍はJSFおよびEA-18Gではジャミング装備を外部装着する手段を検討している。この内グラウラーには低バンドのジャミ ングポッド一基を機体中央部に取り付け、主翼左右には中、および高バンドのジャミング装置をつける構想だ。





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