Israel Debates Deterrence Vs. Cost On F-35
aviationweek.com Jul 29, 2010イスラエルが予定している共用打撃戦闘機 (JSF)F-35の第一陣計19機の取得費用27.5億ドルに対して、同予算は現有主力機を改装して長距離高速度ステルス兵装やセンサー類の改装に充当 したほうが得策ではないかとの意見が出ている。
- 同じように攻撃ヘリや情報収集専用機も安価な民 間機を改造して高性能センサーを装備して開発できると見る向きもある。JSFに対する見解が分裂しており、その結果イスラエル空軍が運用するJSFの機数 は当初計画よりも少なくなる可能性がある。
- 「今後は少ない運用機数で高性能の機体を配備の 方向だ。F-35はこの方向に合致している。同機の性能が宣伝どおりなら、国防予算の縮小にも対応できる。また、ステルス機、非ステルス機の同時運用にも 道が開ける。その結果、敵陣営が優勢な環境でも現有機の運用が可能となるだろう」(イスラエル空軍ダニ・ハルツ中将)
- とはいえ同機が高額であることが論争の的になっ ている
- 「予算は他の装備にも使いたい。高性能のF-16やF-15を改修して使えば予算の節約になり地上配備ミサイルのような必要な装備 の調達に回すことができる。空中発射スタンドオフミサイルはきわめて高い命中精度にあわせ長い射程距離があるので広く使用できる。F-35に予算を集中す るのは得策ではない。」(イスラエル陸軍退役中将G.レイランド)
- 中には安全保障が価格に優先すると考える向きも ある。「F-35 はイスラエル空軍には必須な装備です。では何機必要なのかが次の問題です。導入するとその他の装備はどうするのか。新しい価値観・作戦概念を作り他の現有 機を刺激するのです」(ホルツ中将)
- F-35 の魅力はステルスとスーパークルーズであり、F-35導入で第四世代戦闘機を多数交代させられるが、機体数の減は得策ではないと警鐘を鳴らす向きもある。
- 「いくら高性能でも同時に二つの場所で活躍はで きないのであり、絶対的な機数が必要だ。配備戦力を削減して戦場で必要なインパクトを与えることができなくなっている」(ホルツ中将)■
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