Further Twists Emerge In Fighter Competitions
aviationweek.com Jun 30, 2010
アジア、ラテンアメリカ、ヨーロッパ各国の次期 戦闘機選定では政治敵理由や選定手続き上で変動が続いているためアメリカとヨーロッパの戦闘機メーカーは対応を迫られている。
- その例が日本。ボーイング、ロッキード・マー ティン、ユーロファイター各社はF-4EJ 後継機調達の提案公募発表を待っている。しかし、政権交代につながった政治混乱、、普天間基地問題等に関心が集中しており、次期戦闘機の選択は来年あるい はもっと後にならないと開始されない可能性があるとボーイング防衛部門の国際ビジネス開発担当副社長マーク・クロネンバーグは見ている。
- 来年は韓国の戦闘機調達も開始になる。ボーイン グの見方はF-15サイレントイーグルが最有力候補になる可能性ありとしている。ユーロファイター共同開発諸国も韓国では40機から60機の需要を見込ん でいる。であればユーロファイターにも十分勝算ありと見る。
- ブラジルのF-X2選定は混迷が続いており、 ボーイングF/A-18E/F、サーブ・グリペン、ダッソー・ラファールが競り合っている。ブラジルは国政選挙を10月に控えており、それまではアクショ ンは考えにくいと欧州の産業筋は見ている。
- ただし、ブラジル空軍の評価作業は完了してお り、国防省は選挙前に選定結果を公表する可能性があるという。
- 同国産業界には選挙後に新政権発足すれば一度決 定した選定が仕切りなおしになるとの観測があるがそれではあまりにも高価な選択になると懐疑的な見方もある。
- スイスの戦闘機選択でも変化が出てきた。同国政 府は昨年に機種選択は2010年に先送りにする決定をしたが、ここにいたり選定そのものが前に進まないのではという疑問が出ている。スイス国防省は予算を 他の優先事項に支出すると公言しているからだ。
- スイス政府が機種選択に動くのは9月だろうと産 業界は見ている。その際に、現有のF-5後継に加えてF/A-18 の一部後継を求める内容に変更となる可能性はある。
- ボーイングミリタリーエアクラフト社長クリス・ チャドウィックは「スイスは国民投票を実施するのではないかと思います。その後要求内容は改定され当社にも再度参加する機会が生まれるでしょう」と語る。
- ロッキード・マーティンF-35 共用打撃戦闘機の導入を希望する各国には同機のコスト上昇と日程の遅れで不確実性が増大している。その反面、ボーイングは自社製品をF-35 導入が固まっていた各国に売り込む可能性があると見る。
- 顧客の実情に応じF/A-18E/F あるいはF-15 の使い分けて経済性とリスク低減策を提案したいと同社は見ている。
- その反面、中東は暑い商戦の舞台になっている。 ダッソーはアラブ首長国連邦での商談成立をめざし、オマーンでのユーロファイター・タイフーン採用交渉も進展している。ボーイングはカタールとクウェート に F/A-18E/F採用を働きかけているがライバルはここでもタイフーンになりそうだ。■
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