SM-3 Scores Hit In Japanese Test
aviationweek.com Oct 29, 2009
1. 海上自衛隊のイージス護衛艦みょうこうが太平洋上で発射したSM-3ブロックIAが中距離射程能力の標的の破壊に10月27日に成功したことが米政府関係者とロッキード・マーティン社から判明した。
2. ミサイル防衛庁(MDA)によると発射されたミサイルは現地時間午後6時4分に目標を迎撃した。目標はみょうこう艦上から捕捉・追跡された。また迎撃の解もみょうこうで得たもの。迎撃の場所は宇宙空間上でおおよそ太平洋上100マイル。
3. 米海軍のレイク・エリーとポール・ハミルトンも目標の捕捉・追跡に成功し、交戦のシミュレーションを実施したとMDAが発表。
4. 今回の迎撃実施は前回2008年11月20日に失敗して以降初の試み。
5. 昨年の失敗以降の改良点について尋ねられたロッキード・マーティン関係者は回答を保留し、MDAへ質問するように記者に求めた。
6. みょうこうは本国帰還の前にSM-3ブロックIAの追加発射を予定している。
7. 一方レイク・エリーには次世代イージス弾道ミサイル防衛兵装システムBMD4.0.1を搭載しており、目標識別能力が向上している。最近のテストではミサイル目標に加え、発射後の破片を追跡するのに成功しており、来週には「非常に複雑な」分離し機の目標補足に挑戦する。BMD4.0.1には高度な能力を持つ情報処理プロセッサーが使われており、実用化は2011年となる見込み。
8. 今回の実験成功はヨーロッパのミサイル防衛をイージスシステム中心に変更する方針の是非を握るもののため関係者は安堵している。イージスを沿岸部に配備することも構想されており、2015年に実戦化の予定だ。
9. 陸上配備型のイージスシステムの方が運営は容易となる。通信は保全強化型のケーブルで可能であり追跡・捕捉は揺れる洋上ではなく大地の上からとなるため。
10. MDA はロッキード・マーティンに10億ドル相当の契約を交付しており、イージス弾道ミサイル防衛の開発継続をさせる。艦上型イージスの改良が今後の陸上配備型に有益な結果となる。同社のムーアズタウン(ニュージャージー州)で設計、開発、製造、テスト、納入が行われ、米海軍ならびに同盟国海軍向けのイージス BMD能力向上が実施される。
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