New Technology Threatens South Korea
aviationweek.com 10月2日
北朝鮮の戦闘遂行能力はイラク、アフガニスタンの例を参考に技術、戦術両面で向上している。
【特殊作戦部隊】 韓国にとっての最大の脅威は特殊作戦の訓練を受けた北朝鮮部隊合計8万名の兵員だ。特に即席爆発装置(IED)の新型取り扱いの訓練を最近活発に行っている。この装置の改良は中東で進んできた。特殊作戦部隊の再訓練はイラク・アフガニスタンの教訓を基としていると国連軍・在韓米軍司令官ウォルター・シャープ大将は考えている。軍事休戦ラインの南側で活動を展開して韓国を混乱に貶めるのが大規模戦闘の初期段階で特殊部隊の果たす役割だ。特殊部隊は長期的な支援を受けられないと見られがちだが、米国情報機関関係者は本誌に対して特殊部隊の投入の目的は鋭利な一撃を首都ソウルの人口稠密地帯に加えることで、その後の連合軍による大規模反撃が加えられる前に和平交渉を北朝鮮が提案するのだという。「通常型攻撃を必ずしも中心にとらえていません。勝利を収めることは不可能と北は理解しています。」(シャープ大将)
【特殊兵器】 いびつな軍事装備開発が弾道ミサイル、サイバー攻撃、核兵器で見られ、これらが「北朝鮮が重点としているもの」(同大将)という。「資金を継続的に投入する対象はミサイル、核兵器、特殊部隊でしょう」(同大将) 大量破壊兵器搭載のミサイルが一発あるだけで大量の市民が逃げ場を失うというのである。「心配なのはサイバーです」とシャープ大将は言う。「北朝鮮はサイバー攻撃の利点を理解しており、我がほうの指揮命令系統がデジタルネットワークにどれだけ依存しているかも知っています。サイバー攻撃を挑発行為あるいは限定攻撃に使うでしょう。その他の軍事装備は旧式です。現在はミサイル防衛能力の確保をめざしているところです。また、イラク、アフガニスタンの事例からIED対抗の戦術を樹立するべく努力しています。そのほかにも北朝鮮は外部事例から学んでいるはずです。特殊作戦部隊がその成果を使うことは確実です。」
【通常兵力は脅威にあらず】規模は大きいが、装備が旧式で機動力が不足する北朝鮮陸上部隊は連合軍航空力の前に悲惨な目に会うだろうとシャープ大将は語る。そのため、陸上兵力は大きな脅威とは考えられていない。米軍情報筋によると北朝鮮の攻撃作戦案は徒歩で移動する陸上部隊を中心とし、韓国の軍用車両・民間車両を略奪することを狙っているという。また、北から南に通じる道路は巾がせまく、すぐ渋滞で通過速度は低下すると予測される。軍事情報筋は北朝鮮の継戦能力は7日から10日程度と見積もる。この制約条件により、北朝鮮陸海空軍は戦闘においては軽微な役割しか果たせない一方、非通常装備を中心に使うと見られる。
【北朝鮮崩壊の方が脅威】 もうひとつ米韓両国の心配するのは北朝鮮国内の不安定要因だ。金正日総書記の死去あるいは経済の完全破綻がきっかけとなり、難民が大量に出国するか権力をめぐり内戦状態になるのではないかとシャープ大将は見ている。
【防衛は空軍力中心】防衛の第一線は米韓の強力な空軍力であるが、シャープ大将は爆撃用と電子攻撃用の演習地の不足、戦術空域管制の共同運用能力、偵察機の不足を指摘する。このためシャープ大将は新型装備の導入に加え問題解決の段取りをつけているという。グローバルホーク部隊がグアムに展開して朝鮮半島上空で作戦可能となるまではU-2の飛行を継続させるという。「U-2はグローバルホークが任務につくまでは維持します。国は自国で偵察能力を整備する方向ですが、当方のグローバルホークの供与の可能性を韓国が検討しています。」米韓空軍はアラスカでレッドフラッグ演習を実施しているほか、グアムの演習地他を使い、両軍が共同して作戦を実施する体制を維持している。そのほか実弾演習地、仮想演習地の整備も検討している。「事態を困難にしているのは韓国の領土の面積が小さいことと都市化の進行です。必要な演習地の確保は課題ですね。米国内の演習地を韓国軍に提供する案を実施する準備段階です。今のところ演習地不足を解決するにはこの半島の外で確保するしかありません。」(シャープ大将)
【共同運用体制】 米軍の戦術航空管制部隊と韓国の航空管制との間で通信・データ交換を実施する能力開発が進展していると同大将は明らかにした。「韓国はデジタル機器を大幅に増やしている。韓国の国防2020案では今後数年間で相互運用能力を確保することが重点項目に挙げられています。」
aviationweek.com 10月2日
北朝鮮の戦闘遂行能力はイラク、アフガニスタンの例を参考に技術、戦術両面で向上している。
【特殊作戦部隊】 韓国にとっての最大の脅威は特殊作戦の訓練を受けた北朝鮮部隊合計8万名の兵員だ。特に即席爆発装置(IED)の新型取り扱いの訓練を最近活発に行っている。この装置の改良は中東で進んできた。特殊作戦部隊の再訓練はイラク・アフガニスタンの教訓を基としていると国連軍・在韓米軍司令官ウォルター・シャープ大将は考えている。軍事休戦ラインの南側で活動を展開して韓国を混乱に貶めるのが大規模戦闘の初期段階で特殊部隊の果たす役割だ。特殊部隊は長期的な支援を受けられないと見られがちだが、米国情報機関関係者は本誌に対して特殊部隊の投入の目的は鋭利な一撃を首都ソウルの人口稠密地帯に加えることで、その後の連合軍による大規模反撃が加えられる前に和平交渉を北朝鮮が提案するのだという。「通常型攻撃を必ずしも中心にとらえていません。勝利を収めることは不可能と北は理解しています。」(シャープ大将)
【特殊兵器】 いびつな軍事装備開発が弾道ミサイル、サイバー攻撃、核兵器で見られ、これらが「北朝鮮が重点としているもの」(同大将)という。「資金を継続的に投入する対象はミサイル、核兵器、特殊部隊でしょう」(同大将) 大量破壊兵器搭載のミサイルが一発あるだけで大量の市民が逃げ場を失うというのである。「心配なのはサイバーです」とシャープ大将は言う。「北朝鮮はサイバー攻撃の利点を理解しており、我がほうの指揮命令系統がデジタルネットワークにどれだけ依存しているかも知っています。サイバー攻撃を挑発行為あるいは限定攻撃に使うでしょう。その他の軍事装備は旧式です。現在はミサイル防衛能力の確保をめざしているところです。また、イラク、アフガニスタンの事例からIED対抗の戦術を樹立するべく努力しています。そのほかにも北朝鮮は外部事例から学んでいるはずです。特殊作戦部隊がその成果を使うことは確実です。」
【通常兵力は脅威にあらず】規模は大きいが、装備が旧式で機動力が不足する北朝鮮陸上部隊は連合軍航空力の前に悲惨な目に会うだろうとシャープ大将は語る。そのため、陸上兵力は大きな脅威とは考えられていない。米軍情報筋によると北朝鮮の攻撃作戦案は徒歩で移動する陸上部隊を中心とし、韓国の軍用車両・民間車両を略奪することを狙っているという。また、北から南に通じる道路は巾がせまく、すぐ渋滞で通過速度は低下すると予測される。軍事情報筋は北朝鮮の継戦能力は7日から10日程度と見積もる。この制約条件により、北朝鮮陸海空軍は戦闘においては軽微な役割しか果たせない一方、非通常装備を中心に使うと見られる。
【北朝鮮崩壊の方が脅威】 もうひとつ米韓両国の心配するのは北朝鮮国内の不安定要因だ。金正日総書記の死去あるいは経済の完全破綻がきっかけとなり、難民が大量に出国するか権力をめぐり内戦状態になるのではないかとシャープ大将は見ている。
【防衛は空軍力中心】防衛の第一線は米韓の強力な空軍力であるが、シャープ大将は爆撃用と電子攻撃用の演習地の不足、戦術空域管制の共同運用能力、偵察機の不足を指摘する。このためシャープ大将は新型装備の導入に加え問題解決の段取りをつけているという。グローバルホーク部隊がグアムに展開して朝鮮半島上空で作戦可能となるまではU-2の飛行を継続させるという。「U-2はグローバルホークが任務につくまでは維持します。国は自国で偵察能力を整備する方向ですが、当方のグローバルホークの供与の可能性を韓国が検討しています。」米韓空軍はアラスカでレッドフラッグ演習を実施しているほか、グアムの演習地他を使い、両軍が共同して作戦を実施する体制を維持している。そのほか実弾演習地、仮想演習地の整備も検討している。「事態を困難にしているのは韓国の領土の面積が小さいことと都市化の進行です。必要な演習地の確保は課題ですね。米国内の演習地を韓国軍に提供する案を実施する準備段階です。今のところ演習地不足を解決するにはこの半島の外で確保するしかありません。」(シャープ大将)
【共同運用体制】 米軍の戦術航空管制部隊と韓国の航空管制との間で通信・データ交換を実施する能力開発が進展していると同大将は明らかにした。「韓国はデジタル機器を大幅に増やしている。韓国の国防2020案では今後数年間で相互運用能力を確保することが重点項目に挙げられています。」
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