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エンブラエルKC-390空中給油・輸送機開発にゴーサイン


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Embraer Launches KC-390 Tanker/Transport

Aviationweek.com 4月15日

エンブラエルはブラジル空軍の契約を獲得し、13億ドル・7年間の期間でKC-390軍用空中給油機・輸送機の開発を立ち上げた。同機の初飛行は2012年、就役は2015年の予定。同機はターボファン双発、高翼の設計。4月14日にラテンアメリカ航空防衛ショー(リオデジャネイロ)で発表されたもの。ブラジル政府は試作機合計2機および生産用冶工具含む開発費用全額を負担する。エンブラエルCEOフレデリコ・F・クラドがAviation Weekの取材で答えたもの。同社は2007年の

同じショーで軍事輸送機の検討案を展示しており、エンブラエル190リージョナルジェットの改造型として6億ドルの費用で開発するコンセプトであった。ただし、クラドは「同機は現実的な機体ではなかった。任務のすべてを実行できなかっただろう。」と語る。フライバイワイヤ式のKC-390は高翼、ターボファン双発、T字尾翼の構造こそ同じだが、全面新設計でブラジル空軍の要求にこたえるばかりか、ロッキード・マーティンのC-130Jに対抗できる機体である。エンブラエルは今後二年間で詳細検討を完成させ、部品メーカー選定を空軍とともに行う。クラドはKC-390は「国家プロジェクト」であり、別メーカーあるいは海外の関与の決定は政府の決定事項という。同機の組み立てはエンブラエルのガビアオ・ペイホト工場にて行われ、同社にとっては最大の航空機となる。また、同社にとっても軍用機製造は久しぶりのことになる。

コメント 同社のプレスリリースによるとC-390の貨物搭載量は最大19トンとのことです。開発が遅れているわが国のC-Xが37トン、C-1( 8トン) C-130H(20トン)なので、確かにC-130に匹敵するクラスになるわけです。ブラジル空軍の必要とする機数は20機程度と限られていますが、いまや各国に販路を広げた同社ですので、当然C-390も各国の注目を浴びるでしょう。価格が訴求力になるのではないでしょうか。それにしても1950年代から稼動しているC-130が今でもこのクラスの輸送機の主流というのはひとつの驚きですが、その間に開発力をつけてきた新興国がもうそこまで来ているということですね。 

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