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州空軍部隊の機材更新に支援を示す上院


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Aviatonweek.com 3月26日

上院の歳出委員会は3月25日に新型戦術航空機としてF-22ラプターであれ改修型既存機種であれ調達が必要とする各地州軍航空部隊への理解と支援を示した。「各部隊の必要とする戦闘機が予算に計上されるよう最善を尽くします」 と上院歳出委員会ダニエル・イノウエ委員長(ハワイ州、民)がハリー・ワイアット三世中将(州航空軍)に保証した。これに対しワイアット中将は「装備の更新作業に一歩踏み出すべきときです」と将来の防空体制に懸念を示した会計検査院(GAO)と報道を意識して返答している。
 ワイアット中将は老朽化すすむF-16とF-15の更新に必要な予算増額を求める州軍、本土防衛部隊の幹部の一人。GAOは州航空軍の機体が2020年までに更新されないと、国内18主要地区のうち11で利用可能な航空機がなくなると報告している。空軍の支援が期待できないのは、イラク、アフガニスタン等の戦闘が優先順位高くなっているため。現状では18地区のうち12にF-16が配備されているが、2015年から2020年にかけて耐用年数が終わる。ワイアットは何も手を打たないと2010年から2018年にかけて19飛行隊がわずか4飛行隊となり、戦力の80%が減少すると見る。一方で空軍、海軍、海兵隊の現役部隊はそれぞれの戦術航空機数の減少が予想されることに懸念を示している。州軍は空軍が第四世代のF-16やF-15の改修よりも第五世代機のF-22とF-35の導入に熱心であるとくりかえし注意を集めてきた。ワイアット中将は州航空軍にもF-22が必要と主張している。「世界最高の国は世界最高の機体で防衛すべきです」という発言は国内哨戒飛行をさしている。
 ミゾウリ州選出キット・ボンド上院議員は出身地がボーイングの戦闘機製造の中心地でもあり、空軍が州航空軍の「解体」につながりかねない貧弱な予算算定をしていることを非難している。同議員は州航空軍にはF-35の前に「架け橋」が必要であり、空軍は空の領土保全が重要なミッションであると信念を持っていることを証明必要があるという。ワイアット中将は予算措置については空軍と州軍が共同で検討しているという。「当方の希望選択肢を第四世代か4.5世代機購入として含めさせています」とのことである。

コメント: イラク、アフガニスタンにも州航空軍の部隊が空輸等で参加していますが、戦闘機の開発が遅れるとともに単価上昇から機数が減ってくると、州軍にとっても大きな問題となります。F-22が必要なのか葉議論するとしても、民主党多数の議会では一方で大統領の財政立て直しに協力し、一方で選挙区の雇用確保を必死に追及するはずですから、F-22生産ラインの維持問題とあいまって州軍の需要も加えて戦闘機増産のアピールが出てくるのではないでしょうか。とはいえ、F-22は高価すぎるし、F-35は実用化なるかまだ不明、そうなると、先日お披露目があったばかりのF-15SEというのはなかなか魅力的な選択肢でしょう。

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