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海兵隊EA-6の後継機種は?

Flightglobal.com 2月5日

米海兵隊(USMC)はレーダージャミング用途に運用中のノースロップ・グラマンEA-6Bプラウラーの後継機種として新型の無人航空機システム(UAS)を検討中。これまで非公式にはロッキード・マーティンF-35Bに次世代ジャミングポッドを載する改造案があったが、新しい考え方が浮上してきた。USMCの将来型ティアIIIUAS部隊は「グループ4」として再分類され、EA-6Bの電子攻撃任務の代替となるもので、これまではベルヘリコプターのイーグルアイ(ティルトローター機)が候補となっていたが、墜落事故の連続で同計画が中止となっている。ボーイングA160ハミングバードは航続距離の長い垂直離陸無人機で同じく候補に挙がっている。だが、USMCの関心事はもっとグループ4に対する革新的な提案内容であり、垂直離着は必要条件ではなくなっており、短距離離陸と垂直着陸がオプションとして考えられている。そのかわりに速力と搭載機器の多様性がかぎとなりそうだ。想定される速力は250ノット(462キロメートル)だが、飛行時間10時間から24時間というUSMCの要求水準で変更の余地はある。電子戦以外にも連隊レベルでUASを情報収集、偵察監視および目標補足(ISR/TA)任務、攻撃任務、通信データの中継、戦闘指揮統制にも使用したいというのがUSMCの希望だ。
そこで、グループ4の機体で725kg (1,600ポンド) のペイロード能力を各社提案内容に期待している。別の要求水準は機体のノイズ特性でISR任務に就く同機が地上から簡単にその存在を知られては困るためであるという。

コメント:確かプラウラーは運用に4名の搭乗員が必要ですから、無人機になれば大幅に人員リスクが削減されますが、今や三軍で最も頼りにされているEW(電子戦)のプラットフォームとしては記事の言っているようなUSMCの要求水準は首を傾げたくなるようなものです。もともとCAS(近接航空支援)が海兵隊航空部隊(ちなみにパイロットも全員「泥ん子」訓練をみっちりさせられると聞いています)の一義的な任務なのでここで戦域レベルでの任務がしっかりはたせる機体として再整理しているのかもしれません。あるいはEA-18が就役するのでちょうどいい機会になると考えているのでしょうか。この記事には若干整理しきれていないところもありますので、Aviationweekの分析も見たいところですね。


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