AW&ST電子版 11月13日
米陸軍航空部隊の事故および緊急事態による損失合計は過去12年間で162億ドル相当と、Aerospace DAILY紙が陸軍戦闘準備安全センター提供のデータから分析した。
事故及び緊急事態一件の平均費用は53万9,281ドルで、うち最高は62.4百万ドルであった。人員の損失は合計2,856名。
本会計年度になってからはAからCクラスの航空事故合計7件の報告があったと陸軍は発表している。飛行中の事故は3件で、陸軍の飛行時間実績で見ると10万飛行時間につき2.385件の事故があることになる。
本会計年度のAからCクラスの事故数は昨年度より65パーセント減で、過去三ヵ年平均より73パーセント低くなっている。本会計年度になってからの死亡事故はまだ発生していない。
1986年よりの累計で陸軍保有機中死亡事故が最多の機体はUH-60ブラックホークで事故数は880件以上。次点はUH-1Hヒューイで460件以上。三位はチヌークヘリで、CH-47Dは250件以上と同分析は明らかにしている。
費用比較ではAH-64アパッチ各型が一番高価で合計57億ドルを事故関連で喪失。次がH-47各型で27億ドルであるのに対し、ブラックホークが22億ドルで急速に増えていることが同分析から判明した。
事故数合計ではヒューイが5千件近くになっている。アパッチ初期型が3.3千件でブラックホークは2.8千件であった。
コメント:なんとなくアバウトな感じもしますが、陸軍が直接まとめた事故統計ではなく、
陸軍発表の数字から独自に分析したためどうしても表現が直接的にならないのでしょう。
それにしても軍事航空には多大な犠牲が伴うものなのですね。
本会計年度とは2009年度で10月1日より開始となっていますが、
同上分析は11月10日までの40日間のことですので、ご注意を。
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