UCLASSが大型化して給油機、ミサイル発射母体など多用な支援ミッションを期待しているとの米海軍の見解がありましたが(本ブログ12月26日記事参照)、要は有人戦闘機を支援する手段と見ているとのことだったのですね。F-35Cよりも次世代のF/A-XXへの期待を高めざるを得ないのが実情のようですが、2030年代までは現行機種(F-35Cも含め)を使わざるを得ないというのは相当苦しい事情ではないでしょうか。また米空軍F-Xとの関連も気になるところですが、日本のF-3もここに加わるのでしょうか。一国(一軍)だけでは主力戦闘機開発が実現しない時代がきそうですね。
Major Work to Replace Navy’s Super Hornet to Start in 2015
By: Dave Majumdar
USNI News, Thursday, December 26, 2013
Boeing artist’s conception of a potential design for F/A-XX.
Boeing Photo
米海軍は現行のボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネットの後継騎手となるF/A-XX次世代機の代替策研究analysis of alternatives (AoA) を2015会計年度から開始する。.
- 新型機および関連「システムファミリー」の実戦配備は2035年頃の予想だ。
- .「現在検討中の結果を代替策検討に反映させる」とマイク・マナジル少将 Rear Adm. Mike ManazirがUSNIニュース取材に答えている。
- 「ただし15年度早々に代替策検討を開始し、2030年の調達を目指して取得過程を開始するでしょう」
- 海軍はF/A-XXがどんな機体にするのかをまとめきれていないが、スーパーホーネットが9,000時間の機体寿命に到達する2035年ごろを想定して必要な性能内容を定義する作業を始めている。
- 「現時点ではF/A-18E/Fがなくなったら失う機能は何か、全部リスト化しているところ」とマナジルは説明。
- 例としてスーパーホーネットは給油機としても使用されているが、海軍が計画中のUCLASS無人艦上発信空中偵察攻撃機が給油機となれば、F/A-XX に給油機ミッションは必要なくなるのではないか。
- 明確な定義づけが未完成とはいえ、F/A-XXで最終的に実現すべき機能はすでにはっきりしている。
- 「ミサイルを運ぶ機体は必要ですし、指向性エネルギー兵器の使用には十分な発電能力と冷却能力が必要となり、レーダー断面積は最小にしておく必要がありますね」とマナジルは言い、F/A-XXのシステムファミリーにはサイバー戦能力も必要とされるだろうとする。
- F/A-XXの開発の前にロッキード・マーティンF-35CおよびUCLASSが艦隊航空部隊で運用される。
- 「F/A-18E/F後継機にはF-35CやUCLASSで実現する性能を理解したうえで期待する内容が出てきます」
- 海軍は米空軍と密接に連携してF/A-XXの作業を進めている。空軍には独自のF-X計画がありロッキードF-22ラプター後継機を想定している。
- 「空軍と一緒に作業中です」とマナジル少将は認め「共用運営した際の性能や連携機能を検討中で機体に盛り込みます」
- 空軍用、海軍用の機体は兵装やセンサー装置を共通化するが、機体は異なる可能性がある。協力関係が特に強いのは機体の推進機構で両軍が協力して高性能変動サイクルエンジン技術の開発を進めている。
- 「エンジン技術では協力は密で、空軍は長距離を高速飛行する性能を求めるので機体は海軍用とは外観が違います。一方当方も同じ性能が必要ですが、空母運用が前提ですから」
- 最終的にF/A-XXがどんな機体になるにせよ、地球上のもっとも強力な敵勢力を打破する性能となるはずである。
- 「空母から発進させて敵を圧倒的に上回る性能を戦闘空域内で実現する必要があるのです」とマナジル少将は説明する。
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